時代は摂食嚥下か!?

愛知県 評議員の武藤直広です。

臨床のトピックスをということで先日は名古屋で開催されました日本摂食嚥下リハビリテーション学会に参加してまいりました。

この学会は2019年にも新潟で開催されて参加してまいりましたがとても圧倒される学会で会員の構成職種が医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、理学療法士、言語聴覚士、管理栄養士、などかなりの他職種の参加があります。会員の人数も18000人ととても大きな学会です。ちなみに歯科の中で一番大きな学会は歯周病学会で16000人ほどです。新潟の時は現地参加が7500人を超えて会場は部屋に入り切らず立ち見が出るほどでした。今回はコロナ禍のためハイブリッド開催で人の出も少なくスムーズに学会参加ができましたがコロナ禍が収束して多くの人が参加できるようになりましたら是非参加してほしい学会です。

今、医療業界全体が摂食嚥下に熱い目を向けているのが本当に感じられます。

ただ、実際に摂食嚥下について臨床でやろうとしてもこれが一筋縄にはいきません。クリニックでの外来のテクニックに加え、医学的な知識、他の職種の方、ご家族の方とのコミュニケーション能力など必要な能力が多岐にわたります。

しかし、国がそちらに目をむけているので(生田先生の話で十分に聞いているかと思いますが)進まないわけにはいかないのです。

この学会では口腔ケアの重要性が叫ばれていますが歯科医師の参加はまだまだ少なく、これから歯科衛生士さんの活躍もどんどんとしていくことになるかと思うのですが医科の世界からのニーズによって歯科医院が衛生士を雇用ができなくなる可能性も出てきています。

しかし、摂食嚥下の臨床に辿り着くためには本当に長い道のりが必要なので、まずは基本的な保険診療を見直して、クリニックで確実なことから進めることが大切だと思います。足元を見て一歩ずつ進んでいきましょう!!

(医療法人 幸創会 むとう歯科医院 理事長 武藤 直広)

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