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新規指導について

LINEグループで話題に上がったので少し書いてみます。

延期、延期の
新規指導が●月●日に
なりました。
憂鬱です。😭

いや、緊張しますよね、新規指導。コロナで延長に次ぐ延長だとなおのこと気が重いですね。

開業していない人は指導というものをご存じないかも知れないのでリンクを貼っておきますが

指導とは

簡単に言うと

①集団指導


2年に1回の保険の大会定時に葉書が来て、そこで指定された大きなホールに出向き話しを聞くだけ。内容は改訂の要点。普通の講習会。

②集団的個別指導


患者さん一人当たり(レセプト一枚あたり点数)の平均値は高すぎると呼び出しを食らって「あなた方高すぎやしませんか?」と指導を受ける。要するに点数取り過ぎに対する指導。ペナルティーは無い。

③個別指導(2種類ある)

・新規指定(継承で開設者が変更になった場合も対象)
今回話題のはこれ話題になっているのはコレ。歯科医院の開設者になってちょっとすると呼び出しが来る。厚生労働省の職員である技官(歯科の指導の場合は歯科医師、保険の算定が適正に行われているかを見る役職の人)がマンツーマンで面談。事前に指定されたカルテを20冊ぐらい持って行くことになっていて、その患者さんにまつわる技工指示書や処方箋などの記録も持参する。それらの書類の一部をチェックしながら「記入漏れてますよ」とか「ここはこういう風に記入してね」とか言われる。この指導は全く怖くなくて、「あなたは新人さんなので上手に書けてないと思うから、ちょっと見せてごらんなさい。ほらこうやって書くんですよ」と教えてくれる。今はどうか分からないが昔は歯科医師会に入会していれば都道府県の歯科医師会の理事が付き添ってくれて、横でフォロー入れてくれたりしたもの。ちょっと間違っていてもペナルティーはない。

・既指定
開業医の間で一般的に「個別指導」といえばこれのこと。請求の仕方が間違っていたり、書類の記入が不十分だったりした場合、いったん支払われた診療報酬を返金しなければいけなくなる。ペナルティーがあるので開業してる保険医はみんなこれを恐れている。

大体の場合、集団的個別指導で「あなた平均点数高すぎですよ」と言われていたのに、しつこくめちゃくちゃ高い点数を算定しまくっているとこちらへの招待状が届く。平均点数が高くても正当な請求であれば問題はないが、細かく見ていけば何かしらの書き漏らしなどはあるもので「書類の記入が不十分なのでこの部分だけ返金してください」と言われたりしがち。また、内部外部からの情報提供(いわゆるタレコミというやつですね)で不正請求が疑われるときも呼ばれる。不正請求がある場合は返金だけでは済まず下記リンク先のような行政処分を食らうことも。行政処分に関しては 一般に公表されます。不正が悪質な場合は保険医停止(お前には保険は使わせん)という厳しい処分になることもあります。

処分について

というわけで「新規指導恐るるに足らず!」

とはいえブルーな気持ちは超分かります。頑張って乗り切ってくださいね。

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