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デザインとイノベーション

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穏やかに豊かに楽しむラグジャリー

製品所有の意味の変化:機能→象徴→使用→共創 なぜものを購入するのだろうか?初めて製品が市場に登場するとき、そもそもその商品の機能に関心があり購入する。また、その商品を作ってる企業のものだから、購入する場合もあるだろう。そして、その商品についてなんらかの知識を持っているため、他の人たちは購入に至らないものを所持することもあるだろう。このように見てみると、商品の機能、商品にまるわる象徴性、商品やそれらに関する知識が、ものを購入する意味として考えられる。  一方、ものの作り手の

人間中心の起業家としてのデザイナー

 意味論的転回 デザインの新基礎理論 クラウス・クリッペンドルフ(The Semantic Tern A New Foundation for Design, Klaus Krippendorff)の第2章『人間中心のデザインの基本概念』のメモです。 人間中心のデザイン(Human-Centered Design)へのパラダイムシフト Human-Centered Designは、工業化の時代に主であった主観的、客観的、非論理的、論理的、人間的、機械的、創造的、非創造的とい

探究が広げる未来の可能性

 意味論的転回 デザインの新しい基礎理論 クラウス・クリッペンドルフ(The Semantic Tern A New Foundation for Design, Klaus Krippendorff)の第3章『人工物が使用される際に持つ意味』のメモ-2(3.4-3.5)です。 「人工物へ意図した機能を盛り込むことができると主張することは、デザイナーの神話である。」とクリッペンドルフは語る。なぜどう考えるのか、以下では彼の考えをたどっていこう。  場にエンベッドされる人間