カントの「判断力批判」をデザインから読み解く
美を感じるのは人間だから カントは、表象(意識の中に現われてくるものやその内容)に対する3つの適意(快の感情)について議論する。その充足感の表現の違いを以下のように示す。
快適なもの → 満足する 心の傾きに関する適意
美しいもの → 意に適う 好みに関する適意
善なるもの → 高く評価し是認する、客観的な価値を認める 尊敬に関する適意
この3種類の中で自由な適意は、美に関する適意、「趣味」であるという。それは、感覚能力の関心も理性の関心も、わたしたちに同意を強制