探索的に革新的な変化を厭わないソフィスト、知識の漸進的な構築に携わる哲学者
『ソフィストとは誰か』読書会も4回目、今回は3章「ソフィストと哲学者」を読み進めます。前回ソフィストが相対主義者であったこと、そのため既存の概念にとらわれなかったこと、その時代のアントレプレナー的な存在だったのではないかと、議論を進めました。今回は、なぜソフィストがそのような立場だったのか、時代背景も含めて議論します。
ソフィストの素顔 冒頭のプロタゴラスの言葉は、今であればごく普通の意見として受け入れられます。しかし、あの当時のギリシャで語ったとなれば、相当の進歩主義者