雑記(傷には包帯を)

フォロワーが東京に遊びに来てくれて色々遊んで楽しかったのだけれど、鬱転したものはなかなか戻らず、馬鹿みたいな仕事で日銭を稼いでは薬に溶かしていたら、東京に初雪が降った日、病院で叱られた。「次やったら入院させてダルクに入れるから」と言われ、スマートフォンの方が流石に大事なので薬を断つことに決めた。アボカドを追加したタコライスをキッチンカーで750円で買った。あー、人生、と思いながら、院内の庭の小石を蹴っ飛ばしていたら雪が降り始めた。
雪ではしゃいでいるタイムラインを眺めながら、傘も持っておらず、濡れそぼる黒ウサギ耳のパーカー、どうしようもない気持ちで帰路についた。私はなんだかとてもドーナツが食べたかったけれど、雪が降っていて隣駅で降りるなんて選択はできなかった。すっかり降り積もった深夜、夕食を買いにコンビニに行って、しゃく、しゃく、と鳴る地面とスニーカーに滲んでくる冷たい水に顔を顰めながら、そういえば15年近く前のある日に東京に大雪が降って、私は幼かった弟と、隣に住んでいた女の子と一緒に公園で雪だるまを作って遊んだのだった。

翌日、言われていた当事者会のZOOMに出席し忘れて眠りこけていた。時間的にはまだ間に合ったのかもしれないけれど、出る気になれず、ぼんやりとタイムラインに流れてくるゲームやアニメの二次創作イラストを眺めて過ごす。全部うざったかった。久し振りにnoteを更新しようと思って今こうしてキーを叩いている。近況なんて多分Twitterを見てもらえれば分かるしね。

良かったMV。

清水尋也さんが好きだ。多分出演していた映画、ドラマ、全部見ている。理想の薄幸の美青年という感じがあり、なぜか彼を見ているとまだ青い瓜を貰ったときのような気持ちになる。そして、多分私は熟すのを待てずにそれを真っ二つにして白い断面からたらたら流れてくる透明な粘度のある液を指ですくって満足して、食べることはないだろう。(なんだか瓜を貰って食べるという話が文豪の日記にあったような気がする。私は果実をどろどろにして気づいたら一応食べる、レベルである)
清水尋也さんのあまりの危うさに惹かれたキャスティングが多く、出演作のほとんどが何某かのフェティシズムのある作品なのだ。

こういうグロテスクな感情にもちろん名前はないしあってほしくもないのだけれど、性、暴力性を眺める、それに歓喜する、というような消費の仕方について、私は最近勉強していることを思い出さずにはいられないのだった。
レイプ・ファンタジーという問題について。

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