シャニマス文芸同人『SHINOGRAPHIA』についての見解

【以下の記事には、私の発言ではありませんが、性的な文面のスクリーンショットが添付されています。ご留意ください。】

まず最初にこの記事で私が伝えたいことを書いておくと、
① noteの記事をいくつか読んだだけで、その記事の投稿者が主催する同人誌への寄稿を決めてはいけない
② 違和感を覚えたら、原稿を書く前に(表紙担当のイラストレーターさんを紹介する前に)確認する
の二点である。

なんのことかよく分からないと思うので、告知もしておきます。
最初の文章だけ読んでブラウザバックされてもいいように順番を変えました。
シャニマス文芸同人に『よみがえり』という小説を寄稿しました。内容・頒布会場は以下のアカウントの告知をお読みください。

事の経緯を説明すると、

今回の同人誌の主宰であるAさんの、アイドルマスターシャイニーカラーズに関するnoteの論考が面白いと感じた私は、偶然同じタイミングで、彼が主催するシャニマス文芸同人の寄稿者を募集する旨を見つけた。
そこで、それに応募し、七草にちかというキャラクターについての短編小説を書き、イラストレーターとして、友人の白井もも吉先生をAさんに紹介して、表紙を描いていただいた。
作業は、応募~第一稿にかけて、別件で忙しすぎて、私がかなりおざなりだったことを除けば、概ね楽しく、他の作品への期待も大きかった。
ゲラ稿のチェックも終わり、そろそろ告知をしようという段階で、ある問題に気がつく。
Aさんのツイートでは、あくまでツイートやディスコードの中で書き込まれたものの画像というていで、当該ジャンル(今回であればシャニマス)のキャラクターや女性声優に対する、卑語や性的な誹謗中傷と受け取られかねない内容が公開されていた。もちろん、有島みこ個人として、この内容には絶対に賛同できない。

そこで、まずAさんに、ディスコードで「同人誌の宣伝がやりづらくなるので、こんなことを言うのも気が引けるが、頒布直前・直後だけでも、検索避けや生身の人間に対する性的なツイートをやめてほしい」という旨を送った。ここで、私はツイートそのものを改めて欲しいと言っているわけではなく(そんなことは恐らく難しいだろうというのが分かった)、ただ一期間、そういったツイートをしないでほしいと「お願い」した形である。
返信は、「こういうツイートをしているのも自分の表現活動の一部であり、こういうツイートをしても、売り上げにはまったく影響したことがない。ブロックするなり、作品を取り下げるなりしてもいい」というものだった。
今回、イラストレーターを紹介したり、もうゲラ稿を提出したりしてしまっている手前もあり、その場は一度考えることにして、白井先生と二人で話し合う。
白井先生と、「表紙・原稿は取り下げないが、主宰のSNSの投稿に全面的に賛同できない旨については有島がnoteで表明する」というふうに決めて、それをAさんに伝え、noteに投稿することも含めて合意。

という次第です。


まず、今回の件に関して、いくつか学んだことがある。

最初に書いた通り、同人誌を一緒に作る相手のSNSは、基本事前にチェックした方がいい。
今回、Aさんは、私がディスコード上で指摘したことに対してのレスポンスだけではなく、「自分のツイートが表現活動の一部であると理解できない人に本を買ってほしくないし寄稿もしてほしくない」という旨のツイートをしていた。

同人誌は、確かに買い手を選ぶことができる。作者のすべてを許容する寛容な買い手や書き手を取捨選択できる。しかし、表現活動における、ある種の制約(見られる側の意識が、言葉を選ぶという行為そのものに繋がるだろうという意味での制約)が、表現を豊かなものにすることも事実だ。
今回の件に関して言えば、Aさんは前者をとり、自分がのびのびと書ける環境として同人誌を選んでおり、私は後者を信じるからこそ、このような表明をすることになっている、のかもしれない。

男性向けジャンルの二次創作で女性がどう扱われているか、という問題もさることながら、文学とか文芸とか名のつく媒体の同人誌では、それが完全な創作やエッセイ、批評などであっても、女性の寄稿者が男性の主宰に「女性だから」などと言われることもある(これは有島の過去の体験であり、Aさんではない人の発言)。
私がシャニマスが好きで、女性である、ということが、恐らく今回私がAさんのツイートに引っかかった理由なのだとも思う。だからといって、今後、男性向けジャンルで同人活動をしない、といった方向に狭めていくのも違うと思うので、今後一層リテラシーの向上に努めていきたい。


重ねてにはなりますが、有島みこは、アイドルマスターシャイニーカラーズのキャラクター及び出演声優に対する、『SHINOGRAPHIA』主宰のSNSでの発言に賛同しておりません。同人誌に寄稿すること=ツイート内容に賛同している という発言に関しても、私はそうではありませんので、読者の方々、note読者の方々、いつも有島みこを応援してくださる方々、どうぞご理解いただけますと幸いです。


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