雑記(世界を変革する力を)

鬱が一周回って躁になり、病院でも隔離措置の話が出るまでになっていた。私は無限に独り言を喋りつづけたり、所構わず暴れまわったりしない。そういう意味ではまだ狂っていないのだと思っていたけれど、周りから見れば十分におかしくて、自分の倫理観が「犯罪を犯さない」の一点のみで、その他のことは本当にどうでもいいのだということに気づいてしまった。暗澹たる気持ちになった。双極性障害に普通とか平常運転なんてものは存在しない。絶望的に飽きっぽくて、先のことなど何も考えられない、そういう怠惰さも自分のどうしようもなさに拍車をかけている気がする。

とりあえず本が溜まってきたので一つずつ消化する。小説すばるの最新号、九段理江の本二冊、『零合』第二号がまだまったく手をつけていなくて、にゃるら『蜘蛛』を読み途中、漫画『女の園の星』を全巻読んだ。『女の園の星』の完全に「刺さる」ギャグの連発にはオタク特有のニチャニチャした笑いを見せてしまった。一生布袋寅泰で笑って生きていくしかない。『蜘蛛』の方はまだラストがどうという話はできないのだけれど、登場キャラクターのTwitterのFF比のリアルさは胸に来るものがあった。中高とにゃるらさんに受けた影響は計り知れない。思っていてもあまりにも醜くて描けないことに真っ向から勝負していてびっくりしてしまった。無敵なのかもしれない。私はSNSで結構意識的に文筆の人と距離を置いていて、その代わりイラストレーターさんや漫画家さんがFF欄に並ぶのだけれど、そういうエゴイズムまで読まれていて恐ろしい本だ。
音楽は大漠波新さんの「のだ」「あいのうた」「はじまりのうた」をエンドレスリピートしていた。米津玄師「砂の惑星」にアンサーソングを作るという気概だけでも凄いのに、こんな晴れ晴れとした言葉が出てくるのは歴史の明るい変革を見せられているようで格好いい。私にもこんな詩が書けたら、と思わされる。今のボーカロイドシーンは凄まじい。「のだ」はニコ動で観るのが一番なのでリンクも。あの頃の職人の愛を感じて欲しい。

ゲーム実況も相変わらず見続けた。気を抜くと徹夜してしまう身体で、誰かと電話したり会ったりすると危険なのでひとりで部屋にこもりきりなので、YouTubeは相棒だった。
YouTubeかアップルミュージックに接続したままで進まない原稿と向き合って、気がついたら空が白んでいて、睡眠薬をお祈りして飲む。頭の中がカッターナイフとハングマンズノットでいっぱいになったとき、真っ白い朝、身体中の痕を抱きしめて眠るための大量の薬。孤独に耐える強度なんて持ち合わせていない。私はそれでも世界を信じている。ひとの善性を信じている。だから書きたくて、書かせてもらっていて、やる気だけは充分にある。頑張ろ。

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