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TS-473へM.2カードを装着する

きっかけ

 自宅のTS-251Dの静音化のため、M.2カードをつけたところ、一応の静音効果が認められました。「これ職場のNASにも付けたら、Virtualization Stationとかの仮想PCも、早くなるんじゃね?」と思い立ち、トライしてみることにしました。

TS-473なら拡張ボードなしでつけられる

TS-251Dは、上記のような拡張ボードが必要になります。しかし、TS-473は、最初からM.2を取り付けられるようなポートがあるので、M.2メモリだけでOKです。ただ、これが沼でした。

M.2にも種類がある

 これが最大の敗因なのですが、M.2にはインフェースによって種類があります。どっちも刺さってしまうのですが、今回、互換リストにあるSA510でないと認識しませんでした。

上は使える。下はダメっぽい

サーバーなんで、停めたり起動したりするタイミングが難しくて、すごく時間がかかってしまいました。ちなみにQM2-2P-244A経由なら、下のタイプでも認識すると思います。

数週間ごしでようやく認識された

取り付けがまた面倒

いざ取り付けようとしてまた障害にぶつかりました。

  • 取り付けネジが合わない
    どうもM2.6っぽい。それでも堅く、インチネジだったかも…

  • フレームと干渉してドライバが回せない(1スロットだけだが)
    斜めから無理くり回して取り付けました。

見事に干渉
これも役立たず
ようやく取り付け完了

Virtualization Stationには効果なし

Windows Server 2019で、ストレージベンチを測定してみました。

SSDキャッシュ取り付け前
SSDキャッシュ取り付け後

「あれ、なんか遅くなってないか?。う~ん。まぁキャッシュのヒットとかも関係するかもだし。よし、見なかったことにしよう!」

というわけで期待した効果は得られませんでした。残念!。

キャッシュ割り当て容量

NASのコントロールパネルで、キャッシュ関係の設定をすれば完了です。
気が付いたことを2点書いておきます。

  • 割り当て済み使用量
    HDDのいろいろなファイルを使うと増えていきます。設定直後は数%くらいです。自宅のNASは5%くらいのままです(静音化が目的なので、これは気にならない)。

  • キャッシュ消去
    取り外すときは、サービスを停止し、キャッシュ消去が完了するまで待つ必要があります。これは結構時間がかかります。表示をよく確認してから電源を切って取り外してください。
    中途半端状態で取り外すと、キャッシュ対象のHDDがマウント解除されます。実際ところ、HDDが見えなくなり、一瞬、意識が飛びましたが、マウントし直せば大丈夫です。

職場のNASは、かなり容量を使っている=効果はあるはず…だよね


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