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ジャクリーヌ・デュ・プレ

2000年公開のイギリス映画、
「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」。

イギリスの天才チェリスト、彼女との出遭いだ。

ダニエル・バレンボイムと21歳で結婚して、
1987年、42歳で難病のため早逝する。

僕はピアノを弾いていたが、弦楽器に憧れていた。ただ聴くだけなら、木管楽器の音色が好きだった。

だから乱暴に言えば、
モーツァルトよりベートーヴェンが、
僕は好きなのかもしれない。

この感覚が、言葉で伝わる気がしない。
僕にはその力量がまだ足りないと思う。

弦楽器の音色の中では、
チェロとコントラバスが好きだった。

当時はまだ踊りを続けるつもりだったので、
かなり先のことにはなるが漠然と、
いつかチェロを弾きたいと思っていた。

ピアノは孤独がいい。
チェロはバッハのソロもいいが、
アンサンブルをやりたかった。

ジャクリーヌ・デュ・プレは、情熱的だ。
チェロは本来、楽曲を落ち着かせる、
役割があると僕は思っている。

ただいつかチェロを、と思い始めたのは、
彼女がきっかけだったかもしれない。

僕は映画や海外ドラマで育った世代なのだろう。
その時代や土地の、文化や社会を疑似体験できる。

僕の30代は、特にそんな旅と、
またその反動で、日本を実際に行く旅と、
増えていったように思う。

後者については、また別に書く機会を考えている。チェロは今、弾き始めて5年くらい経つ。

やっといい音が、鳴り始めたところだ。

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