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ILM

「タイタニック」は1997年公開、
ジェームズ・キャメロン監督の映画だ。

「ジュラシック・パーク」の世界興収記録を更新し、
アカデミー賞で歴代最多14部門ノミネート、
作品賞、監督賞など11部門で受賞した。

日本でも「もののけ姫」を抜いて、
「千と千尋の神隠し」に抜かれるまで、
歴代興収記録トップに君臨する。

「ギルバート・グレイプ」「太陽と月に背いて」
「ロミオとジュリエット」と、ミニシアターで、
僕が注目していたレオナルド・ディカプリオ主演。

さらに大好きだったセリーヌ・ディオンが歌う
主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」。

題材は、タイタニック号沈没事故。
1912年に起きた悲劇は、当時の社会問題が背景だ。

レオの、身分違いの恋愛ドラマは、
僕にとってどうでもよかったが、
世界中の女性が、レオに恋をした。

残念ながら、彼の出演作は次から、
劇場で観たいとは思えなくなってしまった。

僕は、大好きなスピルバーグの記録を、
宮崎駿の記録を塗り替えた、
ジェームズ・キャメロン監督に興味が沸く。

「ターミネーター」で名を馳せていたとはいえ、
僕はまったく興味がなく、当然観てもいなかった。
今でもシュワちゃんを観たいとは思えない。

インダストリアル・ライト・アンド・マジック、
通称ILMが、制作に参加している。

「スター・ウォーズ」で、
ジョージ・ルーカスが作った、
VFX、CGI専門スタジオだ。

スピルバーグは「インディ・ジョーンズ」で、
このILMが大好きになった。

ILMが無ければ念願の「ジュラシック・パーク」も、
「シンドラーのリスト」も実現しなかっただろう。

ジェームズ・キャメロンは、
「ターミネーター」でILMの可能性を知り、
スピルバーグの「シンドラーのリスト」のように、
過去の事件の再現に使ったのだ。

「タイタニック」は、僕が劇場に独りで、
2度観に行った唯一の映画だと思う。

冬休みにすぐ観て、
アカデミー受賞後の春休みまで、
ロングラン上映していたからだろうか。

この年のアカデミー賞レースは、
対抗馬、というか僕にとっての本命は、
「L.A.コンフィデンシャル」と、
「グッド・ウィル・ハンティング」だった。

前者は当時勢いのあるケヴィン・スペイシー主演、
まったく無名だったラッセル・クロウ共演。

タイタニックよりも映画賞向きで、
9部門でノミネートしていたが、
助演女優賞と脚色賞の2冠。

後者は、当時まだ無名の若者、
マット・デイモン主演、ベン・アフレック共演。

その若きふたりの脚本、出演で、
同じく9部門でノミネートしていたが、
助演男優賞と脚本賞の2冠。

それなのに「タイタニック」は、
主演男優賞も主演女優賞も撮れない。
恋愛映画のせいか、特殊技術のせいか。

実は94年の「フォレスト・ガンプ」。
トム・ハンクスの名演、名作だ。

ロバート・ゼメキス監督が、
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で
一緒に仕事をしたILMが参加している。

13部門ノミネート、作品賞、監督賞、
主演男優賞など6部門受賞した。
「シンドラーのリスト」の翌年だ。

アカデミー賞請負集団、
ILM、恐るべし、である。

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