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ダンサー・イン・ザ・ダーク

ラース・フォン・トリアー監督、
ビョーク主演のミュージカル映画。

2000年に公開され、カンヌ国際映画祭で、
パルム・ドールと主演女優賞を受賞する。

ふたりとも鬼才と見られていた。

デンマーク人監督とアイスランド人女優、
この取り合わせだけでも、新世紀を予感させる。

正確に言えば、ビョークは、
シンガー・ソングライターだ。

東洋的な顔立ちで、日本文化を好み、
90年代からよく来日していた。

もちろん映画のサウンド・トラックを担当し、
アカデミー賞とグラミー賞にノミネートする。

エキゾチックでエキセントリック。
先の見えない21世紀の幕開けに相応しい、
歌姫の登場だった。

だが売れること、世界中から注目されることに、
抵抗感があったと思う。

ラース・フォン・トリアー監督も、そうだ。
エンターテイナーかアーティストか。

やりたくないオファーが殺到しただろう。
映画を観れば、それが無意味だとわかる。

この主題は僕の好きな名曲を彷彿させた。
「ダンシング・イン・ザ・ダーク」である。

1953年ミュージカル映画「バンド・ワゴン」、
1984年ブルース・スプリングスティーンの、
アルバム「ボーン・イン・ザ・USA」だ。

どちらもアメリカを鼓舞する。
時代は変わっても、変わらないメッセージ。

もっと自由に、やりたいことをやるがいい。

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