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ファーザー

フローリアン・ゼレールが2012年に発表した戯曲、
「Le Père」父、を本人が映画化、2021年公開した。

彼が出演依頼したアンソニー・ホプキンスは、
2度目のアカデミー主演男優賞受賞。
ゼレール本人は、脚色賞を受賞した。

2年前にアカデミー主演女優賞を受賞した、
オリヴィア・コールマンが好演している。

この歳になると、老いがとても身近で、
いろいろ考えさせられることは多いが、
この作品のラスト・シーンに胸を打たれた。

フローリアン・ゼレールをご存知だろうか。

若くして小説家、そして劇作家として、
フランス、いや欧州では圧倒的な人気を誇る。

そんな彼の才能を極東の島国、日本で味わうなら、
どうしても映画、ということになる。

以前から日本文化は世界、特にフランスから、
高く評価され、フランス人はよく来日してくれた。

それが一変したのは、
やはり10年前の原発事故だろう。

フランスでは今でも、日本文化は人気だ。

東京からパリに五輪のバトンを渡す、
不思議な因縁を、僕は感じている。

また自由に往来する日が来るのか、
それともそれはもう二度と来ないのか。

3年後のパリを、今から楽しみにしている。

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