日本のいちばん長い日
2015年公開、原田眞人監督の映画。
本木雅弘が昭和天皇を演じている。
戦後70年だった。
原作は、半藤一利。
1965年、戦後20年に刊行された、
ノンフィクションが、
1995年、戦後50年に再刊された。
降伏を決定した8月14日正午の御前会議から、
ポツダム宣言受諾を伝える、
8月15日正午の玉音放送までの24時間が描かれる。
今の歴史の教科書では、太平洋戦争のことを、
どのように教えているのだろうか。
少なくとも僕が習った、例えば1985年頃は、
戦後40年で、まだ昭和天皇在位中である。
開戦に至る背景や相剋などほとんど何も無く、
どこか他所の国の出来事かのように思えた。
もちろん大人になって、興味があれば、
このような著作に巡り会うこともあるだろう。
だが歴史とは、その時代性を反映する。
いつ誰が切り取るかで、
180度意味が変わることさえあるのだ。
今年もまた8月になった。
平和の祭典が64年以来、東京で開催されている。
なぜあのような愚かな開戦をしたのか。
結局肝心なところを学んでいない。
まだ地球上から戦争は無くならないどころか、
映画の世界だった生物兵器やサイバーテロ、
クローンや無人兵器、宇宙開発など。
人間の欲望は留まる所を知らない。
知恵とはいったい何のためにあるのだろうか。
教科書から教えてはもらえまい。
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