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第3回東北旧裏オフ優勝「Uリムーブオルタ」

 2021年10月9日に福島県で開催された「第3回東北旧裏オフ」で優勝した時のデッキ記事になります。今この記事を書いているのが2022年6月18日で、「第4回東北旧裏オフ」の7月2日開催が既に迫っています。あぶね~


2.構築経緯


 私が初めて書いたデッキ記事は、ちょうど第1東北旧裏オフの記事になります。おおよそ3年前でしょうか。運負け主張歓迎とか青いなぁ過激なこと書いてるなぁと思いつつも割と今もそんな感じかもしれませんね。ただ、この時の「サイド落ちによるデッキの機能不全を避けるためにキーカードは複数投入する」というのは、一貫して今でもコンセプトとして気を付けています。ただ、最近では(といっても1年前だけど)次の発想として「ピン差しカードが多くても運に左右されないデッキ」というのを考えるようになりました。

運負け主張歓迎neoキングドラ|かなたブログ|note

 そこで注目したのは コラッタ(R団)+ロケット団参上 のサイドカードサルベージのコンボです。これは、サイドに落ちたピン差しカードを拾えるだけでなく、オーキド博士等のドロソを回収することによって、手札事故のリスクも減らすことができるため、「ピン差しカードが多くても運に左右されないデッキ」の何かヒントになると考えました。
 ただし、コラッタ(R団)+ロケット団参上のコンボには欲しいカードがサイドに無いときはただの単なる死に札2枚になるという欠点があります。安定して勝てるデッキを作っていたら、いつのまにか安定して負けるデッキが出来ていたというやつですね。リスク承知で強力な上振れデッキを組んで来るバトルジャンキー・・・いや、素晴らしい強豪プレイヤーも当然いるわけで、その人たちに負けてしまっては元も子もありません(というか、旧裏ポケモンカードは競技人口の関係で4~5勝するだけで優勝できてしまう大会がほとんどであるため、この戦法はギャンブル好きと言うより、むしろ優勝を狙うには合理的な戦法ですらあります)。これを解消するには、常にサイド落ちしたカードを利用できる、コラッタが腐らないデッキを考える必要がありました。
 そこで考えたのはカメックス(第1弾)です。カメックスデッキは、その能力で手札のありったけの水エネルギーを場に集め大技をバンバン繰り出すため、水エネルギーは何枚入れても足りないという状況が良くあります。10枚以上ある水エネルギーが1枚でもサイド落ちすれば、コラッタの出番があるので、戦術として採用できると考えました。カメックス自身、殿堂ランク4点で複数枚投入するのが難しいカードであるため、それをカバーできるコラッタとの相性は抜群です。

 カメックスデッキとして有名なのはワニカメですが、プレイングが独特であること、トレーナーカードに大きく依存するデッキを今の新殿堂であまり使いたくないことから、別のデッキタイプを考えました。そこで一般的なカメックスデッキのアタッカーを考えてみると、ギャラドス(第1弾)、フリーザー(化石)あたりが3~4エネで50ダメージ前後を出すわけですが、それは今の環境なら、わるいオニドリルあたりが2ターン目から簡単に出せる打点です。単純な打点とスピードのデッキなら、カメックスを使う必要がない・・・そこまで注目したのはヌオー(neo3)のエネ破壊でした。
 ヌオーは、フォロワーのblink182さん(blink1896776751)が2002年度のバトルロードスプリング(旧裏+カードe混合レギュレーション)で優勝されたときの相棒だと聞いてから興味があり、進化前のウパーの足止め性能もなかなか魅力的でした。今回はあまごいの加速先はヌオーとし、速攻で高火力技を押し付けるのではなく、普通のデッキでは成立しにくいエネ破壊技をカメックスのサポートによって積極的に狙っていくデッキとしました。

 エネ破壊を狙うカメックスデッキといえば、ポケモンカードGB2の強敵、大かんぶルイのウルトラリムーブデッキ!!!ということでデッキ名をUリムーブ・オルタとしました(正式名称:ウルトラリムーブ・オルタナティブ)

3.デッキ内容と解説


デッキレシピは下記の通りになります。

〇解説
 序盤に攻めるタイプのデッキでは無いので、ラプラス、ウパーで時間を稼ぎ、ベンチのカメックスの進化を狙います。以下、個別解説。

〇カメックスライン
3→2→1で枚数は控えめにしてあります。理由は、エネルギー回収、夜の廃品回収を多めに入れるスペースが欲しかったのと、万が一スムーズに進化できなくても、ラプラス、ウパー等序盤の足止めカードは十分にあると判断し、この枚数にしました。カメールが技を使うタイミングは、ゼニガメスタートの2ターン目が一番多いと判断し、イントロカメール(2エネ30打点)を採用しました。カメール(第1弾)の方が中盤のアタッカーとしては優秀ですが、カメールの一番の役割は、1体目のカメックスが倒された後に廃品回収→交換おじさんで2体目のカメックスになることであり、バトル場で戦わせるべきではないと思います。

〇殿堂ランク内訳
カメックスは2体場に並べても旨味が無いため、カメックス1枚+突風+エネルギーリムーブを採用しました。突風は、これが1枚あるだけでデッキの攻撃力が全然違うので採用。リムーブは、ヌオーのうずしおと重ねて相手を丸裸にする他、育ち切っていないゼニガメが狙われる可能性がある序盤のテンポロスを狙うこともできます。

〇ロケット団の特訓ジム
ポケモンぎゃくしめい多投デッキに序盤に荒らされると何もできずに負ける可能性があるため採用。地味にウパーのドわすれともシナジーがあります。高槻殿堂に改定があった今となっては、新殿堂ルール=ポケモンぎゃくしめい無法地帯ルールみたいなところはあるので、ぎゃくしめいを採用しないデッキは、対策カードはもはや必須なのかなぁと思いつつあります。

4.対戦結果

 トーナメントの内容は、1回戦ジャストさん、2回戦さたくさんという東北勢同士の潰し合いでしたが、ジャストさんがリムーブ系、さたくさんがゲンガー(プロモ)をメインにしたバウンス系のデッキということで、カメックスが非常に刺さっていました。決勝は動画が残っており、下記の通りになります。
(4) 第3回東北旧裏オフ決勝 ねねし VS かなた - YouTube
 一つだけ解説したいのは2ターン目に、水エネルギーが2枚付いたゼニガメではなく、ベンチのエネのついていないゼニガメをカメールに進化させた点ですね。ねねしさんのデッキは、速攻デッキでしかもタケシのキュウコンを嚙ませて展開してくるため、次のターンの動きが非常に予測しにくくゲームプランが立てにくいです(極端な話、プラスパワーが4枚あれば20ダメージが60ダメージになる)。このデッキは、構築経緯に記載した通り速攻を目指したデッキでも無いため、ベンチのゼニガメを育てる形にしました。あとはまぁ・・・特に解説すところはなく、タイプ相性有利でそのまま押し切るような形で優勝となりました。自分デッキ、相手のデッキよって目指すプレイングは変わってくるので、それを理解することが、デッキ構築と同じくらい重要だと思います。

 さてさて、7月2日には第4回東北旧裏オフがあります。皆さん楽しみましょう!(投稿間に合って良かった~


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