悪グドラピチュー

運負け主張歓迎neoキングドラ

 2019年12月28日に福島県郡山市で開催されたユーザー主催の旧裏ポケモンカードの第1回旧裏杯に参加まして、優勝して福島の初代旧裏ポケモンカードチャンピオンになりました!(東北チャンピオンを名乗りたいって言ったら今回の大会ではそこまで言えないのでダメですと言われました)その時使用したデッキの記事を公開したいと思います。前回と同じく無料記事ですが、投げ銭システム?なるものを設定してみたので気が向いた方は入れて貰えるとモチベになります(><)

1.はじめに

 前回参加した都内のシークレットメガバトルで大敗して以降、どうやったら勝てるのか考えていました。

前回ブログ記事

https://note.com/d123monoris/n/ne8e39f63d261

 そうしてTwitterやYouTubeの動画をあさっているとあることに気付きました。それは相手の強力なデッキ、プレイングに負けたというコメントも当然多くありますが敗因:運負け(デッキ事故)というコメントが無視できない数で存在するということです。

 最初はデッキを上手く回せない人の言い訳かと思いましたが、YouTubeにアップロードされるようなハイレベルな対戦でも「奥側プレイヤー若干事故ってますね」のようなプレイヤーを擁護(同情?)するような解説を度々聞いたので、これは高レベルなプレイヤーでも切り離せない呪いのような要素であると感じました。そこで、この運負けという要素を追求し、運負けしないデッキを作れば、天才的なコンボや環境メタを考えなくても、相手が運負けすることによって結果的にこちらが勝つのではないか?というのが今回のデッキ作成のコンセプトです。

2.そもそも運負けとは何か?

 運負けはデッキ事故と同義で使われている印象があり、簡単に説明すると「手札のカードが偏り、展開できない。」状況を示していると思います。ポケモンカードは以下の2点により他のTCGに比べて(といっても筆者はポケカ以外は遊戯王しか経験がありませんが)デッキ事故が起きやすいゲームだと思います。

☆要素1:カードが1枚で機能できない

 根本的な話なのですが、ポケカは「ポケモンにエネルギーを張って技を使う」という仕様上、ポケモンとエネルギーが揃わないとプレイできません(一部例外を除く)。それに加えてトレーナーも無いと2ターン目以降展開できないため、手札にポケモン、エネルギー、トレーナーの3種類がバランス良く揃っていない状態だけで「やべぇ~初手事故ってるわ~」状態になります。それって簡単に事故判定になりませんか?

☆要素2:サイドカードという概念(サイド落ち)

 これもポケカ独自のシステムだと思うのですが、開幕6枚のカードが実質除外されてゲームがはじまります。サイドカード最後の1枚に至っては対戦中に使用することが不可能です(最後の1枚は獲った瞬間ゲーム終了になるため)。当然、キーカードがサイドカードなるとデッキの動きが悪くなって事故ります(所謂「サイド落ち」ですね)。

 このサイド落ちという不安要素は、旧裏ポケカは現行ポケカより深刻です。何故なら旧裏は殿堂ランクというシステム上強力なカードの採用枚数を制限されており、キーカードがデッキに1枚しか入れられない状況がザラだからです。当然そういった制限カードを使うデッキは、「ロケット団参上!」「コラッタ(ロケット団)」等のサイドカードサーチで対策する訳ですが、山札から普通にサーチするより手順が複雑で、「運負け」のリスクを完全に克服しているとは言えません。

3.「運負け」しないデッキ選択

 以上の点を踏まえて、以下の条件と満たした「運負け」しないデッキを目指すことにしました。

・少ないエネルギーで行動できるポケモン

・複数枚デッキに入れられるカード(殿堂ランクが低いカード)

 条件を満たすと考えたのがキングドラ(neo3)です。このカードは「りゅうのいでんし」によって進化前のポケモンの全ての技を使うことができるため、1エネでシードラの「だくりゅう」を使える少ないエネルギーで行動できるポケモンであり、殿堂ランクも設定されていない複数枚デッキに入れられるカードでもあります。

キングドラ

シードラ

 キングドラをメインとする場合、パートナーは相手の特殊能力を封じるベトベトン(化石)が一般的ですが、殿堂ランクを4点割かれてかつ1エネどころかそもそも水デッキで技を使えないこのカードは運負けのリスクを減らすデッキコンセプトに合わないと判断し不採用としました。しかし安定している分パワーが控えめなキングドラでは特殊能力を使うパワーカードに撃ち負けてしまうため、別の対策カードが必要になります。そこで考えたのがピチュー(neo1)です。

ピチュー

 ピチューの殿堂ランクはベトベトンの半分である2点であり、特殊能力を封じることこそできないもののパチパチにより特殊能力持ちのポケモン複数にダメージを蓄積させることができます。またベイビィ判定によりキングドラが育つ前の序盤~劣勢時の守り札もにできるため、運負けしないデッキコンセプトにもぴったりです。

 ピチューで削った特殊能力持ちに止めを刺すことと、キングドラの鬼門である鋼エネルギーを突破する必要があることから、サブアタッカーとしてブラッキー(neo2)を採用しました。「だましうち」はベンチ攻撃可能かつ、相手の防御効果を無視できるこのデッキにぴったりの技であり、悪エネルギーもキングドラの火力不足を補うことができます。進化前のイーブイの「れんさしんか」も強力でキングドラを育てているときにそれをトリガーにして進化するのでこちらも運負けしないというデッキコンセプトに当てはまります。(余談ですが、日本語版れんさしんかイーブイは非常に高価でロレックスの腕時計くらいの値段がするので海外版以外で正規入手するには株を始めるか起業するしかないと思います)

ブラッキー

イーブイ

 こうして採用されたメインのキングドラ、ピチュー、ブラッキーが全て旧裏後期の「neo」シリーズ出身であることから、デッキ名を「neoキングドラ」としました。

メカキングギドラ

 画像はメカキングギドラです。neoキングドラと語感が似ていますね。

4.デッキ概要

4-1デッキレシピ

neoキングドラ

4-2立ち回り解説
 

 冒頭でも述べましたが、このデッキはかっこいいコンボを決めて圧勝するのではなく、「ポケカは事故るもの」という信念のもと相手がデッキ事故を起こすのをひたすら待って淡々と攻めます。こちらはデッキ事故のリスクを極端に減らすようにして組んだので、自分の事故はそうそう起きないはずです(エネルギーの色の偏りに若干の怪しさはありますが)。相手が序盤に事故っている場合は悪エネルギー+プラスパワーでワンキルを仕掛け、順調に展開してきた場合は、ピチュー、キングドラ、プラスパワー、ポケモンぎゃくしめい等の小技を駆使しながらデッキ事故が起きるのを待ちます。通常のグドラべトンと違うのは、グドラべトンが回復カードで凌ぎきって粘り勝ちするのに対し、継続的に削りを入れてストレスを与えながらデッキ事故とプレイングミスが起きるのをひたすら待つのがこのデッキの特徴です。ヤミカラス、ブラッキーはこのデッキでは貴重な相手の自滅待ちではなく勝ち筋を掴んでいくカードであり、悪エネルギーも含めて慎重に運用する必要があります(キングドラで消耗させてから終盤に展開していくのがベスト)。

 余談ですが、お互いに主力を展開しきって「いい勝負だったな(笑顔で握手)」みたいな流れになると大抵こちらが負けてます()

5.対戦結果等
 

 今回は優勝してますからね!別記事で1戦1戦オフレポという形で解説しましょう(そのうち)

 ただ今回の優勝を語るのに言わなければいけないことがありまして、実は今回のデッキは、まずワイズダムというシミュレーションソフトで独り回しをしてプロトタイプを作り、あさりのみそしるさん主催の東京の旧裏忘年会で十分な試運転と調整を実施した上で福島大会に持ち込みました。その際に会社都合の出張中だったためデッキが無かった私に「俺の手持ちカードでデッキ作るからリストよこせ」と信じられない神対応してくれたあさりさん(現行ポケカプレイヤーにこの話したらなんかドン引きされました)、調整に付き合っていただいた上に細かいアドバイスをくれたすどうっどさんにこの場を借りて感謝申し上げます。




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