選挙行かない人を叩かないでほしい
今回の選挙、さすがに自民になるとヤバイので行こうと思う。
バカにされそうだが、
ボクは、ここ3年くらい選挙に8割くらいの確率で行ってなかった。
ボクは20歳から30歳までは、当然のように
欠かさず選挙に行っていたけれど、
30歳から結婚やら子供やらで
投票日に会場に行くのが困難になり行かなくなった。
一度行かなくなると、少し緩くなってしまい、ここ数年は、各党について軽く調べて、今回のように本当に行かなきゃ、、
ヤバイ!と思った時だけ行く感じになった。
(その結果、ほとんど行かなくなった。)
今回のように、たまに行く機会でも、
自分の一票で政治を変えれる!なんて思っているわけではなく、嫌なマニフェストに対して自身が何かしらの行動をとったという結果を残したいから行くだけだ。
選挙を必ず行くべき理由として、
『選挙に行かない人が増えると日本が独裁国に近づくかもよ!』なんて言う人もいるが、選挙権を持っていて、いざとなったら選挙に行けるということが大切であって、本当にヤバくなってきたら、日本の投票率も高くなり何とかなるかなぁと楽観視している。
(その頃には自分も投票に必ず行く。)
まぁ、もっと切実なものとしては
『組織票や、世代間の比率なども考えて若者こそ選挙に行くべきだ!!』という意見もあり、これは理解できる。
若者が選挙に行かないと高齢者メインの公約ばかりになって、若者が損するということも理解できる。
けれど、その若者ですら自民党の投票率が1番な現状をみると、何となく皆が入れている党に入れるという人たちが大多数であり、
『若者よ選挙に行け!』とネットなどで言われてから行くタイプの人ほど、そんな感じで何となくの票を入れてしまうのでは?と思っている。
特に、SNSで『選挙に行こう!』と呼びかけしている若い世代の方々は、概ね、 ただ投票率を上げたいというだけではなく、
『今のダメな政治を変えるために選挙に行こうぜ!』
(そのためには自民以外に入れてくれよな!)
という目的のもと呼びかけているように感じるので、ただ投票率を上げさせるだけでは、納得のいく結果にならないと思う。
そんなわけで、必ずしも
『選挙に行く=善なの?』とも考えてしまう。強い考えなしに選挙に行くことは
民主主義の純度を逆に下げてしまうのでは?というふうに。
あと選挙行かなかったと言ったら、必ず言われるのが、
『じゃあ、日本の政治に文句を言う権利ないね!』という意見だ。
選挙に行かない人の多くは、
自分なりの屁理屈を持っていたとしても、
やはり多少の後ろめたさがあるので、この言葉を
強い感じで言われたら、しょんぼりしてしまう。
この『政治に文句を言う資格がない!』
という意見は、自分の親も言っていたし、
たぶんその親も言っていただろうし、
ずっと言われ続けることだと思う。
そして、これこそ選挙行く派の人の必殺の武器だ。(ボクの家族は選挙行かない奴はバカというスタンスだった。)
けれど、ボクは
選挙に行かない人も政治に対して文句を言っても良いと思う。何らかの理由で
行かない人も政治への不満を周囲に言うことで周囲の人の考えが変わるかも知れないし、その意見を踏まえて、その人が選挙に行っていない人の代わりにいつもと違う党に投票すれば、選挙に行かなくても政治に関わったことになるからだ。
そういうわけで、選挙に行ってなくても、政治にブーブー言って良いのでは?と思う。
もっと浅い考えの若者の気持ちに寄り添うと
政治家がクソだから選挙に行かないというのも、そういう意思表示として政治に関わっていると言えなくもない。
これはSNS上でよく見る
NHKの受信料を払っていない人たちの、
『NHKがクソだから受信料を払わない!』
という意見と同じだ。
そして
こちらの意見は堂々とまかり通っているように思う。
確かにNHKは選挙と違って、選択肢がないし
金を取られるというのも何かカツアゲみたいでムカつく。
けれど、NHKの受信料は一応、義務であり、選挙は一応、権利だ。
もし、「選挙行かないやつは政治の文句を言うな!」がまかり通るなら、
「NHKの受信料を払ってないやつは、NHKの文句を言うな!」もまかり通るはずだ。
ボクの家はNHKを払っている。
だから払わない人に対してズルいとか、
みんなが払えばもう少し払っている側の負担が少なくなるのでは?とも思ってしまう。
けれど、ネットで
『NHKの文句はNHKの金を払ってから言え!!』なんて言ってしまえば、受信料を払っていない方々がハゲタカのように群がってきて、ボクはヌーの死骸のようにボロボロにされてしまうだろう、、。
けれど、選挙に行かない人に関しては、皆、かなり強い言葉で攻めたてる。
選挙は権利であり義務ではない。
なのに、まるで税金を払っていないことのように、
ガンガン叩いても良いものとされている。
これは、国民感情的に
やはり選挙に行かない人というのが、
むちゃくちゃバカっぽく見下げられているからだ。
けれども、物理的に選挙に行くのが大変な人が多いのも確かだ。
ここ数年ボクは今の選挙制度に対して不満を持ち、選挙に行く気をなくしたり、
(そもそも若者の投票率が100%になったとしても、高齢者の方がまだ有利な気がする点など。)
子供と行くのが単純に大変だったりして、行かなかったことも何度かあったが、
本当にどうすることも出来ない都合があって、行けないことも多かった。
自分の周りの小さい子供のいる若い世代でも、投票日(期日前も含む)に会場に行くことが難しい人が多くいた。(ほとんど時間やお金に融通が効かない人たちだ。)
そして残念なことに、そんな人たちほど選挙の結果によって生活が傾く可能性があるように思えた。だから早くネット投票が出来るようになって欲しい。
まぁ、とりあえず色々とゴネたけれど、選挙は行くに越したことはないし、仮に
行ってない人は行ってないことを、ひた隠すべきだし、ましてSNSに投稿などするべきではないと思う。
けれど、
ボクは無知な人は無知なりに恥ずかしくても自分の意見を言うことが大切だと思っているので、今回、バカにされるのを承知で、こんなことを書いた。
それはボク自身、最近の正論や共感に溢れたSNSの中では、それらより、暴論の方が価値があると考えているからでもある。
暴論は面白いし、選挙とか政治のような固い内容の話の時には、発言のハードルを下げて意見を言いやすい環境にしてくれるからだ。
このハードルを下げることが大切な気がする。
そうもあってか、最近では色々な著名人が、歌やらドラマやら面白いアプローチで
『選挙に行こう!』と明るく語りかけてくれてはいるが、ボクにはどうも、そういった人たちに、腕組みしたラーメン屋みたいな圧を感じてしまう。(それはキャンペーンに出てる人たちが、選挙のイメージに合わせてか、清潔感のある立派な雰囲気をまとっているからかも知れない、、)
個人的には池上彰さんとかが、「今回は雨が降ってたんで選挙に行きませんでした。」とか言ってくれれば選挙を話すハードルが下がって、風通しが良くなる気もする。
(同時に池上彰さんの支持率も爆下がりするが、、)
まぁ、まとめると
選挙行かなくても選挙の話しや、政治の話をしてもいいと思うし、選挙に行かない人をあまり強く責めないで欲しい。
そうすることで
政治の話題が今より軽いものになり、
政治に触れる機会も増え、各々の考えも深まり、結果的に投票率も上がって、
日本が、いい感じになるのでは?と思えるからだ。(単純に投票率と日本の繁栄が必ずしもイコールだとは思わない。ちゃんと考えた一票を積み重ねることが大切だとは思うが、、。)
個人的には、
選挙の仕組み事態に新ルールを設けて欲しい。例えば、元々の人数が少ないので、
10~30代の投票数を2倍にするとか、組織票やマンネリ化の対策として、
裁判員制度みたいに投票所入場券を各世代でランダムに配布して、毎回、選挙に行ける人を限定するとか、、。
バカにされそうだが、政治に関しての
バカな意見をもっと言っても良いと思うのだ。
こういう感じになったら良くないと思う。
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