すべてのアイドルは森高に通ず!三要素に見る“始原”としてのモリタカ論――森高千里再評価の謎を追う【3】

――1986年夏、森高千里がデビューした。それ以降の華々しい活動については【1】 【2】までで説明してきた通りだが、そんな森高が、以降のアイドルのあり方を規定したということをご存じだろうか? アーティスト化、エロティシズム、そしてヘタウマ。3つの要素から考察する画期的な森高千里論!

 AKB48が緩やかな下降線を描き始めた。モーニング娘。の道重さゆみは卒業し、Berryz工房は活動停止、10月末にはアイドリング!!!の“全員卒業”が控える。アイドル戦国時代が終焉を迎えつつあるのだ。いま、その焼け野原に、優雅に羽を羽ばたかせ、森高千里が舞い降りる。これは決して偶然ではない。なぜなら、すべての現代アイドルは森高千里に始まるから。つまり森高は、“アイドル始祖鳥”なのだ。

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