『ハイスコアガール』 裁判 刑事告訴の行く末 著作権侵害に該当するのか!?――マンガ業界噂の真相9連発【7】

――青春ラブコメゲームマンガ『ハイスコアガール』が、著作権侵害の罪によって刑事告訴された。著作権侵害による"刑事告訴"が及ぼす影響とは、一体どのようなものなのか?

80〜90年代を彩ったアーケードゲームをはじめ、実在のゲームやキャラクターが多数登場する人気マンガ『ハイスコアガール』だが、同作に登場する『ザ・キング・オブ・ファイターズ』や『サムライ・スピリッツ』などの著作権を保有するSNKプレイモアが著作権侵害を訴え、14年5月にスクウェア・エニックス(以下スクエニ)を刑事告訴したことによって、スクエニが自主回収、連載の休載も余儀なくされている状況だ。同年8月にはスクエニ本社と作者の押切蓮介氏が家宅捜索の対象となる事態に発展、10月にはスクエニ側が「著作権侵害はなかった」とSNKプレイモア側を相手取り、大阪地裁に民事提訴したばかり。この問題について、マンガ家に正当な利益をもたらすための支援を行い、著作権法にも詳しい中島博之弁護士に尋ねた。

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