人気マンガの危ない裏話【2015年2月号第1特集】

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記事

描く者、読む者を癒やすタブーなきメンヘルマンガの世界

――うつ病やアルコール依存症の体験を赤裸々に描いた『失踪日記』(イースト・プレス)。2005年に出版された往年の人気マンガ家・吾妻ひでおによるこの作品は、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、手塚治虫文化賞マンガ大賞などを受賞。"メンヘルマンガ"というジャンルを確立した──。

『わが家の母はビョーキです』(サンマーク出版)/©中村ユキ

320万人──。これは、平成25年版『障害者白書』に記された

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すべての当て馬男子必見! 参考にすべき名言は?少女マンガの名場面6選

――この世に少女マンガがあれば、その数だけ名言がある。ここでは、当て馬男子に参考にしてほしい、名言名場面を編集部が勝手に選出してみた。

■女心は押して押してまた押して!?
「わからないならわかるまで口説くぞ」

『愛を歌うより俺に溺れろ!』
新條まゆ/小学館(全5巻)
女学院のトップでロックスター、マニッシュさが魅力の水樹の心を奪ったのは、美少女みたいな“男子校の姫”秋羅。彼の手練手管でどんどん

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ヒロインの恋路を邪魔する当て馬キャラはなぜ登場するのか? 少女マンガの当て馬男子哀歌

――少女マンガに幽霊が出る――当て馬男子という幽霊である。構造を単純に見れば、ヒロインとヒーローが結ばれるだけの物語の中で、主人公たちの恋の障害として登場する噛ませ犬キャラの存在に、あなたは気づいているだろうか? ここでは、"少女の夢"の陰に散っていく当て馬男子にスポットを当ててみよう。

名作が続々と映像化され、百花繚乱状態の少女マンガ。しかし、基本フォーマットはたいてい一緒のようで……。

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『男おいどん』から『銀の匙』まで! 食の名シーン200以上!おいしいマンガガイド

――あのマンガのあの料理……誰もが覚えている名シーンのお味とは?

『マンガの食卓』 南信長/NTT出版/1728円

ここでは食をメインテーマに掲げたグルメマンガ(といっても、その境界は曖昧だ)を取り上げたが、それとは一線を画すギャグマンガやスポ根マンガに登場する食事シーンに、やけに食欲を刺激されることがある。そんな「あのマンガ」の「あの料理」を広く取り上げたマンガガイドが『マンガの食卓』だ。マ

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“孤食” ”共食” ”キャラ化”etc……細分化するグルメマンガの奥の奥

――グルメマンガの勢いが止まらない。2015年早々、嵐の櫻井翔主演のスペシャルドラマ『大使閣下の料理人』が放映され、1月8日からはBSで『ワカコ酒』のドラマも始まった。マンガの中の1ジャンルにすぎないグルメマンガから、次々に話題作が生まれるのはなぜか? 日々、増殖するグルメマンガの今を追った。

シーズン4をむかえた『孤独のグルメ』(テレビ東京)と1月からスタートした『ワカコ酒』(BSジャパン)。

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このマンガが“本当に”すごい! 「技術」がわかる、最新マンガ傑作選

――本文にもご登場いただいたマンガ研究家4氏が推薦する、「マンガ技術」という観点から見ていま読むべきマンガ6作品!

■空間把握はむしろ秀逸!
『進撃の巨人』

(諫山創作、講談社刊)
09年より「別冊少年マガジン」で連載中の大人気マンガ。13年にはテレビアニメ化され好評を博し、小説、ゲーム、実写映画(今年8月公開予定)など、様々なメディアミックスがなされている。

「人体のデッサンは独特かもしれ

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物語やキャラの分析だけではマンガはわからない!『進撃の巨人』は絵が上手い!?技術で語る最新マンガ論

――テーマやストーリーからのみ論評されがちなマンガ。では、「絵」そのものやコマ割りや作画法など、技術的な側面からマンガを評することは難しいのだろうか?そこでマンガ評論家4氏にご登場いただき、純粋なビジュアル表現としてのマンガについて分析を加える!

2ちゃんまとめの"画力スレ"やpixivの普及によって、ネットでの"マンガ技術論争"はずいぶん一般的になったようだ。

テーマやモチーフ、あるいは物語

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“イケイケ”時代の不朽の名作【創価学会】“折伏”マンガの熱量――池田大作はマンガが好き!?【2】

――高度経済成長期、創価学会は信者数をみるみる増やしていく。1960年には、池田大作が第3代会長に就任。一方で70年代にかけて“言論出版妨害事件”を起こすなど、対外的に攻撃的な時代でもあった創価学会の“青年期”に生まれたマンガ2作品をご紹介!

『劇画 ジョージ・M・ウイリアムス―アメリカ日蓮正宗創価学会のパイオニア』

原作:中江克己、画:木村知生/曙出版(75年)/絶版

バリバリ劇画タッチの

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『ブッダ』から『三国志』まで! 創価学会とマンガの危険な関係――池田大作はマンガが好き!?【1】

――潮出版社の「月刊コミックトム」が生んだ数々の名作、横山光輝『三国志』や手塚治虫『ブッダ』などがある一方で、第三文明社や創価学会本体の出版部から出されたマンガには、池田大作マンセーマンガも多い創価学会。そんな「創価学会が生んだマンガたち」を、名作から迷作、珍作まで一挙ご紹介!

近頃はめったに公の舞台に姿を見せなくなった池田大作氏。

かの手塚治虫が10年の年月を費やして完成させたという名作マン

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菊タブーを乗り越えたマンガが描いた天皇の肖像

――戦前においては、その肖像は崇拝の対象として扱われており、戦後も天皇の肖像を描くことは、長らく右翼団体などによりタブーとされてきた。しかし、昨今では、週刊誌の編集部に街宣車が押し掛けるような事態も少なくなったと聞く。また映画でも天皇を描いた作品は存在する。では、マンガという日本が独自に進化させてきた表現手段は、天皇というタブーにどう切り込んできたのか?

(絵/小笠原 徹)

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