タレントに尿検査を強いるのはタブーなのか?――業界変革は嵐が去ったあとから! 関係者が語るエンタメ未来展望

――昨年はさまざまな芸能ニュースがちまたを賑わせた1年だった。芸能関係者にとっても疲労困憊だった2019年を振り返りつつ、嵐の活動休止や氷川きよしの方向転換などから見えてくる2020年の業界展望を語っていく。

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2019年芸能スキャンダル大賞は間違いなく沢尻エリカの薬物逮捕だろう。今年の大河ドラマ『麒麟がくる』にキャスティングされていたが、すべて台無しに。
[座談会参加者]
A…大手芸能事務所デスク
B…中堅芸能事務所チーフマネージャー
C…中堅プロダクション広報

 ジャニー喜多川氏の逝去や、吉本興業の闇営業問題、相次ぐ薬物逮捕など昨年も多くの芸能ゴシップが世間を賑わせた。そこで今回は、芸能プロダクションで管理職を務める3名に2019年の芸能ニュースとその報道のなされ方を振り返ってもらいつつ、2020年の芸能界がどうなっていくかを語り合ってもらった。

A 去年はとにかく薬物関連の話題が目立ちました。3月にはピエール瀧さんがコカインで、5月には元KAT-TUNの田口くんが大麻で逮捕。極めつきは11月の沢尻エリカさんのMDMA所持【1】。彼女の事件がすごかったのは、逮捕前日の姿がワイドショーでバンバン流れたこと。あれには驚きましたね。

B 事務所としては、あんな隠し撮りはもちろん困るは困るけど、犯罪になっちゃうと我々もなんも言えないですよね。

A 法に触れた途端に社会的正義が一切なくなりますから。ただ、自宅への突撃取材なんかは昔のほうがすごかったじゃないですか。今はSNSでコメントを出して済んでしまうようなこともあります。

C 沢尻さんはご本人のキャラクターもありますよね。「お騒がせ」イメージがあるから、あそこまで行ってもいいだろうみたいな。

A 怖いですね(笑)。クラブで踊ってる映像もたくさん使われたじゃないですか。渋谷のWなんて、イニシャルですぐ場所わかっちゃうし。

B 一応事件を受けて、自分のところのタレントにも気をつけるようには言いましたけど、実際に所属タレントがどういう遊び方をしているかなんて正直わからないですよ。

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