貧困女子高生の炎上騒動――貧困というコンテンツの課題

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『最貧困女子』(幻冬舎新書)

 16年、NHKのニュース番組で取りあげられた「貧困女子高生」がネット上で炎上するという出来事があった。

 その女子高生は、家が貧しいため、パソコンを買えずキーボードのみでタイピングの練習をしていることや、学費がないため希望する専門学校への進学をあきらめたことなどが番組内で紹介されていた。しかし、番組の中にアニメグッズが映り込んでいたことにネット民が注目。

 さらに、特定された彼女のツイッターによると、1000円のランチを食べたり、同じ映画を何回も見たり、コンサートに行っていたことなどが判明し、本当に貧困なのかと炎上したというものである。

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