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バンクシー&現代(危)アート【2020年3月号第1特集】

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2020年3月の記事一覧

ブームの「アート×教養本」じゃ教えてくれない! 社会と交錯し、美術史をも更新――現代アートの今がわかる書籍群

――西洋の名画のような“教科書的な読み方”では理解不能な作品が多く、「作品について調べてみたけど腑に落ちない……」と言われることもある現代アート。本稿では、そんな現代アートの本質的な面白さや革新性、そして現代社会との関わりがわかる書籍を関係者の声をもとに紹介していく。

自身の作品の前でポーズを取るオラファー・エリアソン。(写真:Judith Burrows/Hulton Archive/Gett

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テレビ局も新聞社も、美術展の金ヅルにすぎない?――放送外収入には全然ならない? 美術展ビジネスに群がる既得権益

――現在、テレビ業界が力を入れているのが放送外収入。その事業のひとつが各地で行われる美術展への出資だ。確かに日本は世界でも有数の“美術館大好き国”といわれ、多くのファンがさまざまな美術展に足を運んでいるという。だがその裏には、数多の利権に絡め取られた世界があるようだ。

六本木ヒルズや東京ミッドタウンなど、独自の美術館がひしめく六本木。国立新美術館は押され気味かもしれない。

 テレビ局の主な収入

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