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美容と筋肉の(裏)事情【2017年5月号第1特集】

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記事一覧

元祖は息絶え、類似品が生き長らえる皮肉! ぶら下がって効果はある!? パクってナンボの健康器具の今

――ネットの普及により、今や影響力が失われた感のあるテレビの通販番組。しかし、ぶら下がり健康器から始まったといっても過言でない“健康器具バカ売れムーブメント”は、高齢者を中心に地味ながらも根強い人気だが……。パクリ、効果なし、販売終了、プラシーボ──あの健康器具たちの現状を調査してみた。

ワンダーコアで腹筋を鍛えるライター尾崎氏。宇梶と剛力の力をもってしても、結局はインテリア化してしまう悲しき運

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「一家に一台!」から粗大ゴミへの悲しき道のり――一時代を築き上げた名器たちの今!

――「ああ、懐かしい」と思える既視感ある健康器具の数々。そこには、類似品が本家の売り上げを超える下克上物語があった!

■ただの棒が1万5000円也!
【1】ボディブレード(2000年発売)

 2000年代末、「1日わずか6分、棒を振るだけ!」を売りに大流行。垂直に屹立するバーの中心グリップ部を握り、ブンブン振るだけで二の腕痩せが叶うという。そのへんにある“しなる棒”でも効果は得られるのではない

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うさぎ跳びは体を鍛えるために効果的!? 先生は背筋のやり方を知らない? “学校の筋トレ”を徹底検証する!

――体育の授業や部活動など学校でなされる筋トレ。かつては“うさぎ跳び”が問題視され、いつしかそれは消え去ったが、現在まで当たり前に行われてきた腕立て伏せや腹筋、背筋、スクワットという基礎的なトレーニングも、本当に効果的なものなのか? パーソナルトレーナーらに“学校の筋トレ”を検証してもらった。

『東大式筋トレ術 筋肉はなぜ東大に宿るのか?』(星海社新書)

 この春、お子さんが小・中学校に入学し

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では、正しい筋トレのやり方とは? 間違ったやり方は故障の原因に! 基礎トレーニングに潜むキケン

――学校教育で行われる基礎的な筋トレといえば、これらだろう。その正しい方法と間違った方法を、こちらの記事にも登場いただいた、パーソナルトレーナーの澤木一貴氏に解説してもらった。

■体の軸を一直線にすべし!
腕立て伏せ

腕立て伏せは、頭、肩、尻の3点が一直線になっている状態でやらなければ効果は得られません。疲れてくると体を波打たせるようなフォームになりがちですが、肩を痛める危険性があります。また

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大麻医療はもう古い!? アメリカのトンデモ美容・健康法最前線

――アメリカは新しい美容や健康の発信源だが、中には「新しい」を通り越して斬新、奇抜、狂気の沙汰といえるようなモノもある。そんな同国の最新動向をチェック!

いずれ、日本にも上陸するであろう、グルテンフリー狂騒曲の行く末。当然、タイヤに小麦粉は含まれていない。

 日本の10倍ともいわれる肥満率をはじめ、数多くの医療問題を抱えるアメリカでは、美容や健康に対する国民の関心が非常に高い。そのため、新たな

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安倍内閣が後押しする“健康増進産業9兆円”の産物――なぜ、DHCの商品は安いのか? サプリをめぐる政治と効用の謎

――テレビやインターネットの広告で見かける機会も増加し、健康意識の高まりから利用者も増えているように見えるサプリメント。だが「健康への効果は?」と問われると、微妙なもののほうが多いのが現状だ。ではなぜ売れ続けているのだろうか? 政治的な後押しも受け、今後も成長の予測される業界の謎と効用の実情を見ていこう。

医療・薬に頼る前に「まずは生活習慣から見直すべき」という理屈はわかるのだが……。

 近年

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結局、見た目よりも中身が重要なのか? “整形はタブー”という男の幻想と美容マンガが描く女性心理

――医療をテーマにしたマンガは数あれど、“美容整形”をテーマにした作品はそう多くないはずだ。だが人間にとって美貌を求めることは、本能のひとつであることに疑いはなく、これをテーマにしたマンガには名作が散見される。そこで描かれる“美”への追及は、何を表しているのだろうか。

沢尻エリカ出演『ヘルタースケルター』の映画版ポスター。

 手塚治虫の名作マンガ『ブラック・ジャック』に、「スター誕生」という有

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カルト、霊感商法、使い捨てインストラクター…ヨガはカルト宗教の入り口? オウムも使った危険な勧誘術

――疲れたOLなどを中心に、美容の最先端として利用されているヨガだが、その内容は思想性をはらんでいる。教室では、ヨガの教えを説くあまり、常識から逸脱した思想にとらわれてしまう人もしばしば。さらに、新宗教がバックアップするヨガ教室なども少しずつ増えているようだ。

日本でも多くの芸能人がヨガ教室に通っていることを、インスタグラムなどで喧伝している。そういえば、渡辺満里奈がいっとき、やたらと推奨してい

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ヨガでストレスだらけの赤黒いオーラから黄色いオーラに変化? ブレインヨガに潜入!



さまざまなコースがあるイルチブレインヨガ。脳機能は、ヨガとはまた別のブームとなっているが……。

「イルチブレインヨガ」の2000円の体験入会コースに潜入してみた。

 指定された時間にスタジオに足を踏み入れると、漂うお香の香り。まずは問診票を記入する。住所など個人情報のほかに、「心の重さ」「ストレスへの耐性」といったメンタル面の記入欄も。

 簡単に説明を受けた後、案内された別室には、何やら

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麗しきメイクに隠された素顔とは? 勤務後は化粧落とさずキャバ嬢に! 現役美容部員たちの覆面座談会

――むせ返るような香水のにおいが漂う百貨店の1階で、化粧品を販売する華やかな“美容部員”のお姉さんたち。資生堂、シャネル、クリスチャン・ディオールといったブランドの名を背負って働く彼女たちは、薄給でこき使われ、職場の殺伐とした上下関係に苦しんでいる!? 異性交遊などプライベートも含めて、現役美容部員が実情をぶっちゃける!

資生堂では美容部員のことを「ビューティーコンサルタント」と呼ぶらしい。

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過酷な美容部員間の競争! 競合ブランドからの引き抜きも…美容部員の採用とは?



資生堂のサイトには現在、2018年度の美容職の採用情報が掲載されている。

 美容部員の採用は、メーカーやブランドによってまちまちだそう。

「美容専門学校卒しか受けられないブランドもあるし、四大の新卒が多いところもある。大卒の学部はバラバラ。また、主婦や育児が一段落した40代の経験者が多い会社も。他社からの引き抜きもよくある話ですね。ちなみに、化粧品メーカーの総合職とは採用が別。総合職は四大

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「小説を書くことは、フル・マラソンを走るのに似ている」――巨匠・村上春樹とマラソン、その“むずがゆさ”を読解!

――2007年に発売された村上春樹のエッセイ『走ることについて語るときに僕の語ること』が、なんだか村上春樹すぎてどうにもこうにもムズがゆい。その名言の数々を、他の芸能人ランナーとの言葉になぞらえて勝手に分析!

『騎士団長殺し』公式HPより。

 村上春樹はガチで走っている。30年以上毎日走り続け、フルマラソンは3時間半を切り、100キロマラソンの完走経験もある。エッセイ『走ることについて語るとき

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今じゃタフネスからセクシーに様変わり!? 飛行機から落ちても死なない! 筋肉映画のバカさが許される理由

――アーノルド・シュワルツェネッガーやシルヴェスター・スタローン主演の「筋肉映画」は、荒唐無稽の代名詞だが、それはストーリーのご都合主義か、そもそも過剰なまでに鍛え上げられた肉体は、もはやコミカルに見えてしまうのか? そんな、筋肉映画における常識外の誇大表現がおもしろい理由を探る!

公開から20年以上経つが、シュワルツェネッガー主演の『コマンドー』(85年)は、ディレクターズ・カット版Blu-r

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筋肉コミュニケーション研究家・ジャスティス岩倉が推薦! マッチョ俳優たちのヤバすぎる筋肉を徹底解剖!

――こちらの記事では筋肉映画と男らしさの変遷をたどってきたが、ここでは各俳優たちの筋肉の鍛え方や特徴を、俳優としても活動する、筋肉コミュニケーション研究家・ジャスティス岩倉氏が分析する。

■今でもマッチョたちを魅了する怪力
スティーヴ・リーヴス

[代表作]『ヘラクレス』(58年)、『ヘラクレスの逆襲』(59年)、『闘将スパルタカス』(62年)

この写真、ゴールドジム原宿東京店に飾ってあります

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