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Netflix(禁)ガイド【2019年11月号第1特集】

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記事一覧

『全裸監督』超えの問題作!?――いま配信で見るべき傑作ドラマ6選

――配信動画で過去の名(迷)ドラマをプレイバック!
※9月下旬現在配信がある作品です。予告なく配信が打ち切られる可能性もあります。

●セックスシンボルとしてのトヨエツ
『青い鳥』

脚本:野沢尚
出演:豊川悦司、夏川結衣
(TBS/97年/Paravi、Hulu ほか)

近年は『半分、青い。』の秋風先生など変人奇人役が多いが、『NIGHT HEAD』以来、90年代テレビドラマのセックスシンボル

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更科修一郎が配信動画で奇作・怪作を蒸し返す! 名脚本家たちが描いたデタラメ90~00年代テレビドラマ回顧録

――「日本のドラマにはない攻めた表現だ!」と評価されている『全裸監督』だが、テレビドラマ史を振り返ると、同作に負けないギリギリの表現はざらにあった。〈元〉批評家の更科修一郎が、90~00年代のテレビドラマを回顧し、『全裸監督』以上の問題作を掘り起こす!

 数年に一度、『十年愛』(TBS/92年)の高速回転メリーゴーランド死が観たくなる。『男女七人夏物語』(TBS/86年)の明石家さんまを浜田雅功

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この訳は問題か?――差別語の翻訳の難しさとは



『最新 差別語・不快語』(にんげん出版)

 今の時代、「ホモ」「レズ」といった言葉が侮蔑語にあたる……ということは多くの人が認識しているだろう。だが洋画や海外ドラマの字幕では、字数節約のためか、レズビアンを「レズ」、ホモセクシュアルを「ホモ」と訳してしまうなどして、非難を浴びるケースが時々ある。「当事者からすれば、映画やドラマの役で保守的な人が差別用語として使うときなどを除けば、100%アウ

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オネエことばへの翻訳は是か非か?――『クィア・アイ』で考察するゲイと“女ことば翻訳”の問題

――“LGBTドラマブーム”といわれる日本と同様、Netflixでもセクシュアルマイノリティが登場するコンテンツは多い。日本でも人気が高いのが、ゲイ5人組によるリアリティ番組『クィア・アイ』だ。同作登場人物の「女ことば」の翻訳を題材に、セクシュアリティやジェンダーと言葉の関係を考察したい。

外見も内面もステキに改造!と謳う人気シリーズ『クィア・アイ』。

 一般人のファッションなどを毒舌のプロが

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日本にはびこるAマッソ「漂白剤」問題――単なるネタはアウト! 差別と笑いの境界線



『トレバー・ノア 生まれたことが犯罪!?』(英治出版)

――今も日本のお笑い界ではたびたび、人種差別的なネタが批判の的になってしまうことがある。スタンダップコメディアンから見た、ギリギリのラインで社会に斬り込みながらも、それを笑いで紡ぐことの難しさとは?

 先日、お笑い芸人Aマッソが舞台で披露した大坂なおみに対しての「漂白剤ネタ」が批判を呼んだというニュースは、海の向こうまで伝わっていた。

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チャンス・ザ・ラッパーがドンずべりした!?――デフ・ジャムが仕掛けた伝説の番組! スタンダップコメディ作品のトリセツ

――Netflixのレコメンドで、スタンダップコメディ作品が流れてきた経験はないだろうか? アメリカやイギリスでは特にエンタメ界の最重要ポストに置かれ、グラミー賞などのアワードの司会を務めることもあるという。人種差別やジェンダー、政治思想信条などありとあらゆる社会問題を風刺するスタンダップコメディ作品の楽しみ方を聞いた。

日本人には馴染みの薄いスタンダップコメディだが、ブラックミュージックとの

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【奈良岡にこ】流動画再生回数アップサムネ生成のススメ――あざとくない“胸の谷間”に勝機アリ!?

【拡大画像はグラビアギャラリーでご覧いただけます。】

――2年前の本誌初登場時は5万人だったYouTubeチャンネル登録者数が10万人を突破し、YouTuberとしても女優としても活躍の場を広げる奈良岡にこちゃん。「動画再生の回数をアップさせるためにはサムネの重要性を無視することはできない」ということで、再生回数を稼げるグラビア撮影と共に、昨今のYouTuber事情についても語ってもらいました。

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本誌が独自に算出! Netflix人気6作品エロ依存度を独断決定!

――飽きやすい視聴者に向けて、散りばめられる刺激的なエロシーン。実際にNetflixの人気ドラマは、どれほどエロシーンに依存しているのか。1シーズンの中のエロシーンを本誌が独断で勝手に算出。大人気の良作でさえも、エロには頼らざるを得ないのか!?

●AVサンプルばりの尺
『ナルコス』

[エロ依存度]
50%

(シーズン1/総エロ時間:10分53秒)
コロンビアでアメリカ合衆国に麻薬を供給するシ

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ネトフリ好調の背景には“エロシーン”あり?――お色気は視聴者を離さない! ネトフリ人気作品“エロ依存度”

――世界中のあらゆるドラマを手軽にチェックできる今、視聴者の“おもしろい・おもしろくない”のジャッジが重要性を増し、少しでも飽きればそこで視聴終了と相成る。そこで求められているのが視聴者を逃さないさまざまなギミック、そのひとつである「エロシーンの増加」について考察する。

Netflixで、“セックス”で検索した結果がこちら。いかにSEXネタに依存しているかがわかる。

 Netflixでは視聴数

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【モグラ女子・みうらうみ】人気ドラマ・オマージュグラビア! Netflixドラマのヒロインに挑戦

【拡大画像はグラビアギャラリーでご覧いただけます。】

――Netflixで人気を博す『13の理由』『オレンジ・イズ・ニューブラック』『ストレンジャー・シングス』のオリジナルドラマ。動画特集で、その象徴的な3ドラマを順にオマージュするグラビアに挑んでくれたのは、音大を卒業して芸能活動に力を注ぐみうらうみちゃん。さて、これはあのドラマのどの再現だ!?

(写真/ティム・ギャロ)

 約2年ぶりに本誌

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パリピ男女の性、暴力、金からネット恋愛のゆがみまで! 過激系&進化系・恋愛リアリティ番組8選

――パーティ三昧で性に奔放な男女たちが共同生活をしたら、もうメチャクチャ。なかには、王族・貴族の子息子女が集う番組も。

【1】元恋人の出現で修羅場
“ex-エックス”オン・ザ・ビーチ~戦慄のバカンス

制作国:イギリス(アメリカ版もあり)
開始:2014年(アメリカ版は18年)
シーズン:9
配信:MTV MIX、Abemaプレミアム

美男美女であるが、他人が困っている姿を見るのが好きだったり

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ベッドイン、乱闘、なりすまし、障害者……おバカでお下劣なだけじゃない! 海外発恋愛リアリティ番組の狂騒

――『テラスハウス』が根強い人気を誇り、最近は『バチェラー・ジャパン』がファンを増やしている日本。一方、海外から配信される恋愛リアリティ番組は、それらがヌルく感じるほどぶっ飛んでいる! 乱痴気騒ぎの過激なコンテンツから先鋭的なコンセプトのものまで、その“エクストリーム”な世界をのぞいてみよう。

『バチェラー・ジャパン』は9月からシーズン3が配信されている。

 2017年からAmazonプライム

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『ナルコス』にマジック・リアリズムを感じた!【A-THUG】がグッときたNetflixドラッグ番組

――2000年代に日本でハスリング(薬物密売を指すスラング)ラップというアートフォームを開拓した伝説的ヒップホップ・グループ、SCARSの首領であるA-THUG。Netflixには麻薬を題材にしたドラマやドキュメンタリーが多いが、その中でこの男がフィールしたコンテンツとは――。

(写真/渡部幸和)

 A-THUGは2000年代半ば、SCARSというグループのリーダーとして日本のヒップホップ・シ

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量産されるNetflixオリジナルSF作――『ストレンジャー・シングス』に続くディストピア的SF傑作選

――すでに700本以上というNetflixのオリジナルコンテンツ。その多くはNetflixに加入しないと観ることができないので、他のサービスとの差別化に大きな役割を果たしている。特に目立つのがSF、なかでも破滅した未来を舞台としたディストピアものが非常に多いのは、いかなる方針によるものなのか……?

豚とカバを組み合わせたスーパーピッグが登場する『オクジャ』。

 世界中のSNSから理想の相手を見

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