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#04 シルエットをみてみよう


前回の記事はこちら

こんにちは。Cytrusです。

イラストを描いてみたはいいものの、
どこか味気なくて悩む...

なんてことがあると思います。

今回は、キャラクターのシルエットについて解説していきます。


まずは見てみよう

このふたつのシルエットを見てみましょう。

なんのシルエットかわかるかな?

左のシルエットは全体的にまるっとした印象を受けて、右のシルエットは凹凸が多く動きがあるように感じると思います。
この動きこそが、シルエットを見るうえで大切なポイントです。

ちなみにこのシルエットは、
装飾がないシトラちゃんと、装飾があるシトラちゃんでした。

こんな感じ。

左、かわいそう


シルエットを動かそう

人の脳は、意識していないところで人や物のシルエットを見る
習性があります。

先ほどは、いろいろな装飾をとったシトラちゃんと
いつものシトラちゃんのシルエットを見比べてもらいました。

シルエットで見る要素が多ければ多いほど、
見ごたえがあるような気がしませんか?

これだけをお話しするとなんだか難しいですが、
意外と簡単に考えてしまって大丈夫なんです。

キーワードは「隙間」

シルエットに動きをつけるには、「隙間」を作ることが大切です。

例えば、髪を風になびかせてみたり結んでみたり
装飾を増やしてみたりすると、
もとある人体の輪郭からはみ出ることになります。

また、片足を上げてみたり手をピースさせて顔
の横に置いてみたりしてみると、
キャラクターの胴体と腕や足との隙間が生まれますよね。

これが全て、シルエットを動かすということにつながります。

こう考えると、ほんの少しだけハードルが下がったような気がしませんか?
理解さえしてしまえばかなり楽にこなせるようになります。

シルエットで伝えよう


シルエットは、キャラクターの性格や要素を伝えるのにも役立ちます。

元気いっぱいなキャラクターを描くときは手や腕を大きく広げて、
内気なキャラクターは内股で手を重ねる、という印象がありますよね。
そのような印象は、色がついていなくても相手に伝えることができます。

そして、シルエットでキャラクターが何をしているか伝えることも
シルエットに動きをつけることができます。

点滅させてみました

シトラちゃんがペンを持っていることがシルエットでも伝わってきますよね。

このようにして、「ペンを持っている」など、
キャラクターの動作をシルエットにも反映して伝えることが大切です。

このように、シルエットを理解して使えるようになれば
イラストの表現力がかなりアップします。

シルエットという要素は、プロのイラストレーターでも見落としがちです。
ですが、イラストの完成度を上げるのに欠かせない。

熱中して描くのも大切ですが、どこかで行き詰まったときに
確認してみると新しい気づきがあるかもしれません。

いろいろな知識を蓄えながら、少しづつ完成度を上げていきましょう!


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