運命か偶然かも分からないけど
大好きで大切で忘れられない、ひとりのアイドルに出会ってから今日で5年
彼女に出会ってなかったら
きっと今とは全く違う人生を送っていただろうな
上京しないで地元で就職していたかもしれないし
今推しているアイドルに出会えていなかったかもしれないし
お世話になっているフォロワーさんにも出会えていなかったと思う
どうして５年前の今日
数年間遠くから見ているだけだったグループのワンマンライブに行こうと思ったのか
当日何色のペンライトを振るか迷っていた私がなぜ彼女に惹かれたのか
正直あまりよく覚えていないけれど
その決断が、出会いがなければ、間違いなく今の私はいない
チェキを撮りに行って、名前を伝えたら
「いつもリプライくれてありがとう！」って言われたこと
それが当時の私には衝撃だった
直接話すのは今日が初めてなのに
たくさんの人が集まっているワンマンライブなのに
長時間パフォーマンスして満身創痍なはずなのに
疲れてる中にこにこ笑って話してるだけでもすごいのに
会ったことない人間の名前まで頭に入っているんだ…と思った
今までいろんな人に手紙を書いたり、リプライを送ったりしていたけど
実際に届いているのか確認する術がなかったから
本当に本人まで届いていて、読んでくれていて、しかも覚えてくれているんだと身をもって実感した瞬間
MCが良かった話、今日この場でパフォーマンスを見て推しメンだ！と思った話、自分の本名と似ていて縁を感じた話…
初めてとは思えないくらい話した、楽しかった
知れば知るほど、彼女のことがアイドルとして大好きになった
癖のない歌声も、指先まで丁寧なダンスも、表情管理も完璧で
各曲で好きなところ言い出したらきりがないけど
いつだって感情のこもったパフォーマンスが好きだった
半年後、ツアーで私の地元に来てくれた時
1度しか伝えていない本名で呼んでくれた
半年経っているし、初めましてのつもりで特典会に行ったのに
Twitterのユーザーネームならまだしも、本名まで覚えてくれているなんて微塵も思ってなかったから、なんで覚えてるの！？って聞いたら
「覚えてるよ！だって、会えるの楽しみにしてたもん！」って言ってくれて
たくさんアイドルに会っている人からしたら、ありふれている言葉で、そりゃそう言うでしょって笑われるかもしれないけれど
本当に嬉しくて忘れられなくて、私の人生を変えた一言
この日からずっと、最後までチェキの宛名を本名で書いてくれたの
嬉しかったな
これまでの私にとって、アイドルは"会いに来てくれる存在"だったけれど
その日を境に自分から会いに行くようになった
いつだって楽しかった思い出しかない
この日何を話したとか、どう思ったとか今でも引くくらい覚えている
手紙の字が好きだと言ってくれたこと
CDにたくさんメッセージを書いてくれたこと
TIFの日「ステージから姿が見えて安心した」って言ってくれたこと
夕暮れのスカイステージでパフォーマンスしていた姿は今でも忘れられない
加入して1年、単独では初めての生誕祭
彼女がソロで歌ったのは、上白石萌音さんの「ストーリーボード」
僕は主人公じゃなくて 2番手の脇役でもない
世界が生まれて初めて 出会えたんだ君と
加入当初、歌は苦手だと言っていた彼女が
数か月前、アコースティックライブのソロコーナーでは、ひとりだけダンスパフォーマンスを選んでいた彼女が
生誕祭という誰よりも彼女が主人公になれるステージで、歌うことを選んだ
謙虚だけど、想いの強さを感じる歌詞
ぴったりだなと思った
映像は残っていないけれど、昨日のことみたいに思い出せる
会える回数が限られていたから、急に会いに行ける距離ではなかったから
毎回、会えるのは今日が最後かもしれないって気持ちを忘れないようにしていた
後悔しないように伝えたいことは全部伝えていたし、毎回手紙を書いていた
でも、彼女がグループを卒業する日、直接会うことはできなかった
コロナのせいで配信ライブになったから
彼女が卒業するだけじゃなくて、グループの現体制終了ライブだったから
開催されないなんてありえないと思っていた
今日が最後かもしれないといつも思っていたはずなのに
本当に最後が来ること
最後なのに直接会えない現実を受け止めきれなかった
今考えれば、当時の状況で配信ライブをしてくれたことが奇跡だなと思う
未曽有の事態にみんな手探りで、ライブ自体なくなってしまうことの方が多かったのに
たくさんの人が開催に向けて動いてくれて、メンバーも全員集まって
配信ではあるけれどライブと特典会をしてくれたこと
外に出るのも憚られる状況で、満足にレッスンもできていなかったと思うし
セトリや演出も当初考えていた内容ではなかったかもしれない
それでも、画面越しに最高のパフォーマンスを届けてくれた
その時はこのまま、感謝の気持ちも別れの言葉も直接伝えられずに終わってしまうのかなと思っていたけれど
最後のライブから約2年後、1度だけ会える場を設けてくれた
最後に会えなかったのが心残りだった、と
企画してくれたその優しさが嬉しかったし
これまでの活動にしっかりけじめをつけるところが潔いし
そんなところがたまらなく好きだと思った
久しぶりに会う彼女はやっぱり世界で一番かわいかったし
歌もダンスもブランクを感じさせないくらいうまかったし
たくさん話して、たくさん笑って、ちょっとだけ泣いた
彼女がアイドルを卒業して、心にぽっかり穴が開いて
今もこの先も、その穴が埋まることはないけれど
ふと思い出して寂しくもなるけど
最初から最後まで、彼女は私にとって最高のアイドルだったな
出会ってくれてありがとう
君に纏わる全てを幸せに。