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パルプ小説ってなぁに【ライナーノーツ】メキシカンとネコと影

そんな、疑問から始まったこの大賞。
フォロワーさんが参加しているのを見て、うずうず、創作の虫がわいてきた。

逆噴射小説大賞とは



まず、もとになるパルプ小説について調べてみた。
パルプフィクション、まさに私の好きな映画のタイトル。あれがこれか!(いまさら)
過去の本家の作家さんたちを見ると有名どころが並んでいる。好き、この人の作品も好き。映画化された作品も多数。ほうほう。
大衆小説とはいえあなどれない。

さて、この大賞、賞品がビール!最高!
瓶ビール美味しい、大好き。

応募作を見てみる

他の応募作を見てみた。
自由だなー、が第一印象。
ある意味なんでもあり。
800字で、完結しない物語が唯一のルール。
英語をちりばめたり、銃をぶっぱなしたり、流血があったり、オドロオドロしかったり、なんとなく共通した雰囲気がある気がする。
ここで終わり!?、続きが読みたい、そう思わせる作品ばかりでますますわくわくが高まった。

私が書くなら

さてどうする。
あの共通した雰囲気に馴染むような作品は、私にはどうやら難しそう。慣れない文体や雰囲気は逆に浮くかも、と思ったので、ちょっとだけメキシカン風味にしたのが一作目。
「男ども」に呼び掛ける広告が目立ったので、テーマは「ビールが飲みたいのは男だけじゃない」にした。
ペンは強し。度胸ひとつで男社会に飛び込む女のお話。
差し出された紙を頼りに、男どもが巣くう酒場に乗り込んでいって、ワンドロバトルでも繰り広げてほしい。

『挑む女』


二作目は、思いきってファンタジー風味。
毛色の違うものを書きたかった。
こんなときでも私はマイノリティ。
応募作品くらい、まわりになじむものを書けばいいのにと思ったりしないわけでもない。
注意書きに、桃太郎パロでもいいと書いてあったので、ブレーメンの音楽隊をイメージした、夜の街のお話を書いた。
主人公はこのあときっと、動物たちと一軒家に強盗に入ることになるんじゃないかな。本当は会話を削ってそこまで書くべきなんだろうなと思う。
ちなみに本家の音楽隊は、金貨と家を手にいれて、結局ブレーメンにはたどり着けなかったらしい。


『ミュージックが聞こえる街』

以下、27日追記。

二作目書いて、足踏み。
皆さんのすごいのをいっぱい読んじゃって。
もっとぶわっと飛ぶ系のお話ないかなと悩み始めた。


悩んだ三作目はミステリー風?

また面倒な設定をもちだしたものだと自分でも思う。
『世界の終わりとハードボイルド……』風のファンタジー+ミステリーみたいのが書きたかったのだけど。
動かない物語を飛び道具で無理やり動かした。

ハワイは好き。
どちらかと言うとハワイ島が好きだけど、ハワイ島は落ち着いた感じなので、賑やかさにはちょっと足りないのでワイキキに。

ざっと書いて1500字くらいになってしまったものを削って削って、800字へ。
前の二作は増やす作りだったのに、逆の方が難しいと思った。
三作の中では一番続きを書きたいと思った話。
影と幸せになって欲しい。

『僕が影と並んだ日のこと』

追記終わり。

参加してみて思ったこと

まあとにかく、800字で物語を動かすのが難しい。
セリフを入れると「」が増えるので、なるべく減らしたいのだけど、もともと、登場人物が勝手にしゃべる系の話を書いているので、本当に難しかった。
企画者側が求めている、『物語を動かせ!』には程遠い出来だ。

それに、こういう、コンテスト形式のものに応募するのは勇気がいる。
まず、企画を理解しなくちゃいけない。
規約を守らなくちゃいけない。
そのうえで、個性出して、読ませるお話を書いて、アピールもしなくちゃいけない。
ハードルはたくさんある。
それでもこんなにたくさんの人達がお話を書いて応募している。そうして、他の人の作品をたくさん読んでいる。

そうだ、年に一度のお祭りだ!

踊らにゃそんそん、とばかりに、私も皆さんと一緒に踊れて楽しかった!