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JTACと近接航空支援機の無線交信例3

EXAMPLE 3 – TYPE 2 CONTROL, BOC MISSION

以下に続く内容は Type 2 Control と BOC の手順です。

状況

 天候は地上500フィートの曇り。JTAC (Redman 01) は隠蔽された塹壕にいる敵歩兵部隊を確認した。

 JTAC の携帯するデジタル目標指示装置にその塹壕は表示されていないため正確な位置を特定することはできない。そこで5万分の1の地図と見比べて確実な6桁の座標を割り出した。JTAC は支援している部隊の指揮官の指示を受け、回転翼機による近接航空支援もしくは座標による誘導兵器を装備した固定翼機による統合戦術航空支援 (JTAR) を要請した。航空支援作戦センター (ASOC) は空中炸裂信管設定の GBU-32 を2発を装備した2機の F/A-18C (Rumble 41, 42) を派遣した。

 航空機はチェックインと同時に空中炸裂信管設定の GBU-32 を装備していることを報告した。JTAC は現在の敵歩兵の位置ならば意図した効果を与えられるとして、空中炸裂信管設定の JDAM を用いて2機の F/A-18 を Type 2 Control、BOC にて運用することに決めた。JTACは目標エリアの天候を含むSituation Update を既に伝えていた。

― 以下からは有料記事としていますが無線交信例の日本語訳とその解説という内容になっています。値段相応の価値はないかもしれませんが、ここまで無料で公開している JTAC に関する記事を読んで下さった方の中にサポートしてもいいなと思って下さる方がいましたら是非購入していただけると励みになります。

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