見出し画像

焼くことになってしまったクルルジョネス

イタリアのサルディーニャ島の伝統料理の一つ、クルルジョネス。豊穣を祈って麦の穂の形にしているとか。
最初見た時、何これ〜、かわゆい!作りたい〜っていつもの変態全開になってしまって、ってもうみなさま驚かないですよね〜。またいつもの病気が始まったって。はいはい、わかったわかった。好きにしたら〜、とか言われそう(泣)。

なんせ、幼児期の遊びが粘土細工、って、まんまやん。栴檀は双葉より芳し、なんて高貴なもんではないから三つ子の魂百までですかね。単に幼児性が抜けてないだけかも。ネオテニーだったら一生成長できる!てか、最初のレベルが低すぎや、って(泣)。

で、作ってみました、の今日のお話。
で、ですね。結果的に同じなのは形だけになってしまって。ま、いつものことですが、ご笑覧くださいませ。
。。そのうちイタリアのマンマ連合から”伝統レシピなんやと思うてるん”って10トンハンマーでゴ〜ンとかされそう。。。そういえば、紅の豚さんのマンマユート団って、”ママ、助けて”という意味なのを最近知って。マザコン空賊なんですね〜(笑)。飛べない豚はわたしです。ローストポークにはなりたくありませんが。固くてまずそうだし。いいだしはでるかもですが(笑)。

ちゃんとした作り方はこちら。

リピエノ

イタリアのマンマ直伝の、じゃが芋さんを串刺しの刑に処して茹で茹で。別に悪いことしてないのに。。。決してSではありません(笑)。
このやり方、時間がかかるのが難点ですが、じゃが芋の美味しさがより出る気がします。ほっくほくにもなりやすいし。どうも30℃〜60℃の澱粉を分解する酵素が活発になるあたりをゆっくりと温度上げてくと甘みが強くなるって書いてあるのがあって、焼き芋と同じ原理っぽいです、って、経験で知ってるんでしょうね、マンマたち。皮のまんまだから旨味も逃げないし。串刺しにするのは、鉄の熱伝導使って真ん中が生になるのふせぐためらしいです、ってこれ実感してます。オリジナルは釘ですが。意外に科学してる伝統レシピ。伊達に年月に磨かれてないですね。

画像1

皮剥いて、熱いうちにマッシュして。なんでフォークで、とお思いのあなた。マンマたち、フォークでやってるので、真似してみたのです、ってポテトマッシャーもってないだけです(笑)。もうこれ以上道具増やしたら、今でも溢れそうなのに。そのうち天井から吊り下げないといけないかも、、、ってホラー屋敷みたい、って、落ちてきたら笑い話ですね。笑い話には落ちがいりますが。

画像2

で、ほんとはここで、羊さんのお乳で作った、ペコリーノ・サルドとかドバッと加えて、オリーブオイル、ニンニクみじん切り、フレッシュミントを加えるのがオリジナルなんですが、ペコリーノ結構いいお値段するし、このためだけにフレッシュミント買うのも、ということで、いつものようになんちゃってで。
とはいえ、あまりにも寂しい味になりそうだったので、粗挽きソーセージ焼いて加えましてん、、、おこちゃまっぽい感じに(泣)。

画像3

ペコリーノすりすり。たぶん、オリジナルの半分くらいかな、ぐらいけちってます。いっぺん、これでクイズやってみようかな、なんて思ったんですけど、これ見て何かなんて絶対わかんないですよね。作ってるわたしでもわかりませんから、ってクイズにならへんやろ〜www。

画像4

生地作りと整形

これもオリジナルはデュラムセモリナ、水、オリーブオイル、塩なんですが、卵とオリーブオイルにすることに。切実なわけがございまして。これは後ほど。

画像5

薄く伸ばしてセルクルで丸く抜いて。オリジナルは結構大きいくて二つぐらい食べたらお腹いっぱいになりそうなボリュームだったので、一回り小さめに。直径を2/3にすると体積は1/3ぐらいになるからおつまみみたいな感じに。

この公式、料理イメージする時便利ですよね。半径1/2に小さくすると表面積は1/4で体積は1/8だから体積あたりの表面積は2倍になって、ということはソースを纏う量は2倍なので、人間の感覚は自然対数だから3割増になる、って前提で、パスタの太さとソースの煮詰め方考えるとか、小麦粉の粒子径と吸水の関係考えるとかできますし。あ、滅多に使わない頭つかったら知恵熱が、、いくつになったんだって(笑)。

リピエノをまるっと置いて、おしりをふにゅっとつまんで、右、左、右、と伸ばしながらつまむようにしてフリ、フリ、フリ、とプリーツのように形をつくっていきます。これ両手使うんで写真撮れず。興味ある方は動画を見てくださいませ。真ん中が上に出るやり方と、中に入るやり方があって、より麦っぽい後者でやってます。

画像6

なんか、気持ちが乱れてますね。左右ばらばらだったり、大きくなったり小さくなったりしてて。う〜、精神修養がまだまだ足りん、技も足りん、脳も足りん、足りてるのはお腹の脂肪だけかも。座禅でも組んで警策でビシバシされたらちょっとはよくなるかしらん。
色不異空 空不異色 色即是空 空即是色って、中学ん時いっぺんやってんけどなあ。体は幻のように実体のないものであり、実体がないものが体としてあるように見えているのです、って深いと思いません? そういえば仏教は宗教ではなくて哲学だって言ってた方がいたような。って何の話やねん。いえ、諸行無常ということで(笑)。

画像7

で、ですね。これ作り始めてから気がついた、バターもトマト缶も無くなってて。あちゃー、で、ソース作れんやん、ということで、オリーブオイルぺたぺたして焼くことにしたのでございます。何が諸行無常やねん、備えあれば憂いなしって忘れれてたんかい、ぼけ〜、ですね。
いえ、あると思ってたら使われてしまってたので。ということで、生地は焼いた時風味がいい卵入りにしたというオチでございました。ち〜〜〜ん。ちゃんとオチがついて、落ち着いた、なんて。

以前もなんちゃってをラビオリで作った時と同じようにしたかったのです。

220℃で15分くらい焼いて。

画像8

だいぶ不揃いですが、なんとなく麦の穂に見えませんこと?焼いたので色もそれっぽく。これに芒(のぎ、穂についてるつんつんしたやつ)つけたら完璧、ってさすがにそこまではやりませんが。
パスタ生地、焼くとパリッととサクッとの中間くらいのパリサクってなるので、結構好みです。中身はジャガイモとチーズとソーセージですから不味くなりようがありませんね。ちまっと作ったんで、やめられないとまらない、な感じで。。。これはビールですね。上面発酵の少しフルーティなビールを冷やし過ぎない感じで合わせたら最高かも、ってろくに飲めないのに良くいいますよね。いえ、ビールは小瓶で売ってるからいろいろ試せるんです、って言い訳なんかしてていいわけ?なんて(笑)。ちなみに、サルディーニャ島のビール消費量、イタリアで一番だそうです。

んんん、これをパスタと呼ぶ?サルディーニャのマンマたち、ごめんなさいです。。。美味しいは正義、ということで許してくれないかしらん(笑)。

今日も最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。
明日も素敵な日になりますように。

画像9

今年は皐月も早いですね。もう満開な感じ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?