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むふふのパナダ・ピッコラ

ピッコロって語感が好きで。
楽器でありますね。もともとはフルート・ピッコロ、小さなフルートって呼ばれてたのがピッコロだけになったとか。ってことはピッコロだけだと”ちっちゃい”!?。紅の豚さんの飛行機直したのもピッコロ社だったり。そういえばピアノももともとクラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ、小さな音からおっきなおとまで出せるチェンバロていうのが略された、って聞いて、これも”小さな音”って名前!。音楽用語、イタリア語のものが多くて、ダ・カーポとかウンポコマエストーソとか。響きが面白くて意味もなく覚えた記憶が、ってあいかわらずどーでもいいことに走るくせはそのころからかも。???そもそも、料理の話ちゃうんかいってwww。

序章

ずっとせこせこと練習というか基礎固めやってきたパナダ、ちっちゃいのもあってパナディーナって呼ばれているらしく。
あ、お初の方向けに。イタリアのサルディーニャ島の伝統料理で、ラード入りの生地にお肉とか野菜入れて焼いたミートパイのようなもののことです。

これまでの練習。あいかわらずのにぶちんで、こうやって一個一個積み上げてって、って作れるまでに何ヶ月かかっとんねん、命短し、いそげよ料理、なんて。

予備練習

ってか、練習の練習から始めるん?ですよね〜。もう、石橋は叩いて渡るじゃなくて叩きすぎて叩き壊すの得意ですからね〜。ちなみに鰹のたたきも好きです。
時々崩れる前に走って渡る、なんかもしてますが(笑)。

ラード入れた生地だけの練習

生地だけでも練習してたり。なんせI like English覚えんのに1週間かかってますから、ってくどいですね。そん時、なんでlikeちゅうねん、と思って調べまくって、古英語のlic、身体っていう意味で、そこからふさわしい→好ましいに変わっていったとか。こうやると忘れにくいでしょ?ってどんだけ手間かけとん、ですね。

生のお肉入れて焼く

常連の方はお気づきかもの鴨南蛮ですが、この時生肉入れるのトライしてどんくらいの火加減がいいのか試してたりもしてます。

いよいよ真打登場、って言いたいんですが、パナディーナでも手のひらサイズ、これ一個か二個でお腹いっぱい、うまくいかなかったら命が危険!なんてことはないですが、リスク高すぎ〜、でさらに一回り小さく、で、ちっちゃなパナダ、ということで、勝手にパナダ・ピッコラと名付けて、な今日のお話。サルディーニャのマンマに勝手に名前つけるなって怒られそうな。

生地を作る

今日は伝統レシピに近い形で。00粉、ラード10%、加水率55%で。
ラードと粉、よくすりすりして、ってかわたしは手の温度高くて、手でやるとえらいことになるんで、フォーク使って全体にラード回してから、最後だけ手ですりすり。ほんと、こういう細かいところって、やってみないとわかんないですよね。

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そこにお水入れて。ほんとは硬水がいいんでしょうね。

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水回し。水分が均一になるように。

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もっちりとまとまるくらいコネコネ。それほどコシを出す必要ないんで、生地の延びがよくなるくらいに捏ねて。この生地、ぷにぷにぺとっ、で、少し汗ばんだあかちゃんのほっぺみたいないい感触。気持ちよかと、って相変わらずの粉フェチ全開で。

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リピエノ(詰め物)

オリジナルはマトンと野菜どどっと加えて、ですが、ちっちゃく作るんで、それに合わせて。

玉ねぎ微塵切り

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男爵芋5mm角くらいの賽の目切り。玉ねぎと一緒にオリーブオイルちょろっとで水気飛ばすような感じでソテーして、粗熱とってスタンバイ。

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マトンは売ってなかったので、合い挽き肉で我慢。塩胡椒、クミン入れて、ナツメグもすりすり。少しスパイシーな感じに。

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羊さんのお乳で作ったペコリーノすりすり。ほんとはペコリーノ・サルド(サルディーニャ産)のもの使いたかったですけど買えなかったので。もっともペコリーノ・ロマーノもほとんどサルディーニャ産らしく、何が違うのかは全くわかってませんが(笑)。軽く粘りがでるくらいまでまぜまぜ。

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粗熱取った男爵芋と玉ねぎと合わせて、まぜまぜ。

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こんな感じ。じゃがいも入りのハンバーグのたね?ですね。

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生地、パスタより少し厚めに伸ばして、セルクルで抜いて。この時、大きなのと、一回り小さなのと2種類作ります。

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おっきな方にリピエノ載せて

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周りをフニフニさせながら、上に向けて絞っていって。。。ちいさいのでちまちまちまと。なんとなくミニチュアの世界を作ってる気分、ってかおままごとのお料理のような。あいかわらず何やってんだか、ですねぇ。いえ、ここ笑うところですから!みなさま。

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小さな方の生地乗せて。生地がすこし厚手で、ぷにぷにてしてるのおわかりいただけますか?

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いつものように、少し内側に折って、先に向かってつぶすようにして、次を少し折って、をくりかえしてあみあみの感じに。これ、ちっちゃいので結構難易度高くよれよれしてます、って言い訳ですが。下にじゃがいもがあるところがぽこぽこしてて、なんか面白い感じに。

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オリーブオイル塗って、180度のオーブンで15分焼いて

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焼き上がり。。。見た目が地味。ちょっと寂しい。。。で、ちょろっと工夫。

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トッピング

プランターの春菊、もう終わりかな、と思いながらちょろっと肥料あげたら脅威の復活を遂げて。お腹空いてただけなのね、ごめんなさい。悪気はなくってよ、ってマリーアントワネットかよ。で一気にこの5倍くらい取れたのの消費兼ねて。

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風味残したいので、レンチンして刻んで、ニンニク、胡桃、オリーブオイル、ここに写っていないペコリーノすりすりしたの入れて。なんで胡桃?とお思いのあなた。松の実、地味に高いんです。と、なぜか今年、胡桃の大袋入りが極安になってて。で、しばらくは胡桃がしょっちゅう登場すると思います。

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ブレンダーでギュイーン。春菊と胡桃のジェノベーゼ、って言っていいのかしらん?mamigeさんは山椒でキノメーゼ作ってらしたけど、春菊だとハルメーゼ???

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トッピングしてみました、の図。ほんのちょっとだけ、むふふ、の感じに。
ご本家のおっきいのはほぼ洗面器サイズ。小さいパナディーナでも手のひらサイズ。これはもう二回りちっちゃいのでちょっとかわゆい。。。相変わらず華はないなぁ。野の緑、な感じですかね。
♪やはり野におけ蓮華草♪なんて。わかる人いないだろうなぁ。

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断面はこんな感じ。んんん、これじゃ萌えませんねぇ。
♪これじゃも〜えない〜、そう断面♪って。ファンの方に怒られそうな。

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生地試作した時と同じで、カリッととサクッとの中間くらいの感じでラードくささは気にならず。お肉の美味しさぎゅっと閉じ込められてて、いい感じ。春菊ジェノベーゼのアクセントも。。。小さく作ったのがわざわい(?)していくつでも食べられてしまうのが難点ですが(笑)。
ともあれなんとなくの感じは掴めたパナダ・ピッコラでございました。

で、晩御飯にしては少なくね?と思し召しのあなた。正しいです。
もう自分でも何回目か数えられなくなってる毛蟹さまのトマトクリームパスタ。
今年ほんとお宿とか飲食店の方苦しんでらっしゃるんでしょうね。頻繁に生きた毛蟹やズワイガニが極安で出てて。で、ちょっとでも漁師さんたちの助けになれば、という想いと、”蟹あるよ”との一声に背中を押されて。
うううう、もう常連の方に”もう見たくない”って言われそうな。一応証拠まで。
食べる方は飽きないみたいです、ってか推されるんで。

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イタリアンパセリ摘みわすれてました。プランターでわさわさしてるんですが。買うと1パック二百円とかしてて、量が半端ですけど、百円の苗で取り放題になりますから、って相変わらずの貧ちゃん発想で(笑)。

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今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
明日も素敵でありますように。

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お花の形の水飲み場。このいっちゃってる感じになんとなく親近感。



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