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緑と花

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道端に咲いている花。木陰に揺れる緑。なんとなく心ひかれたものを、撮っています。
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散りゆく前に、見納めの桜をお裾分け

晩春の緑と花のアルバム

ぽくぽくと歩きながら、ふと目をやるといろんな草木、花々が。 見過ごしてしまいそうな季節たちのお裾分け。 緑道の草木たちポプラの若葉。うっすら紅さして初々しく 見過ごしてしまいそうな青梻(アオダモ)の白い花。 ひなげしの花畑。日に透けて。 姫空木(ヒメウツギ)。小さな小さなさくらのような。 コバノランタナ 長く咲いていて楽しませてくれる。 妖しさを漂わせる不思議な花。 名前はわかりませんでした まだ見頃のツツジ 道端で見つけた野花たち名前が艶っぽい赤花夕化粧(ア

1月13日 朝の祈り

花屋さんは早朝からもう春の準備 黎明の空は雲ひとつなく やがて昇る日 富士を茜色に染めて 世の中、いろいろ大変なことが続いてますが、 今日が、そして明日からも、希望に満ちていきますように。

初冬の朝のアルバム

未だ秋色を残したやわらかな黎明の光 桜は最後の葉を紅に染めながら、硬い芽を育み始め 白侘助の名残の華 黄金色に染まる銀杏 地に目を向ければ、無心に餌を啄む鳩 落ち葉に負けない白詰草 欅は葉を落として天を掃く 空にくっきりと半月。 地平を紅に染めながら陽がのぼる 澄んできた空気。きっぱりと冬が来る。

霜月晦日のアルバム

払暁の空に雲の流れ 雲の分水嶺 西の地平から湧く雲が 東の空へと流れていく。まるで太陽の元へと馳せていくように 昇り始めた陽に照らされながら その流れはいつまでも続き 日が沈むころには 流れを変えて 薄く薄く履いたように 北へ、ひたすら北へ 夜半には月を朧ろにして

晩秋 夜のアルバム

黄昏に、空はひと時を茜色にそめながら、やがて深い青に飲み込まれていく 昼とは違う姿を見せる木々。漆黒の夜に明かりを受けて。 怪しく光るトンネルを抜けて 辿り着く虚構の煌めき 人々の営みを宿しながら 夢とうつつをないまぜにして 深い夜へと続いていく やがてはひとときの夢のように。

晩秋の朝のアルバム 2

都会も悪くないかな、と思わせてくれた朝焼け。 路傍の白侘助(しろわびすけ)。ひたむきな白さ。 欅は葉を落として冬支度を始め、 桜は柿色から朱へ、そして緋色を帯びてゆき、 落ちてなほ、地を彩る 紅と亜麻色の出会い。 ほんのひとときの 朝の楽しみ。 今日が素敵な一日でありますように。

晩秋の朝のアルバム

夜明けの雲が薄く茜色に染まって風にながされていく 蒼空に下弦の月。身を細らせていきながらも、凛として。 落ち葉の中に花。晩秋の淡い朝日を浴びて。 春なら埋もれていたかもしれない。 儚いのではない。生きているのだ。 彩づいた木々からの木漏れ日。心まで染まりそうな。 さて、今日のわたしの物語は、どう描いていこう。

滴が好き

雨の日はきらいだけど 緑が鮮やかになって、葉の上をころがる滴 花を少し艶に見せてくれる水滴 もしかすると、雨の日も好きなのかもしれない。