何かのご縁で

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何かのご縁で偶然出会って
粋な奴らがこうして集う
衣装纏えば心は一つ
祭りに行けば笑顔全開〜
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2020年6月13日 12時40分すぎ、
不安と楽しみとドキドキと。
複雑な気持ちで私はPC画面の前に座っていた。

もしかしたら、私はこの場所にいなかったかもしれない、という不思議な気持ちも抱えて。


4月3日
何ヶ月も前から楽しみにしていた、6月13日のYOSAKOIソーラン祭りの中止連絡が来た。

あぁ、やっぱりそうなっちゃったか。
しょうがない。今はみんなで我慢の時。
覚悟はしていたけど、残念な気持ちでいっぱいだった。


5月16日
Twitterでたまたま見つけた
ことばの日制定記念祭のオンラインイベントに参加した。
そこで発表された、言葉の企画2020の開催。

私は広告というものに憧れみたいなものを抱きつつも、無理なんじゃないかと諦めて、共通項を見つけたIT業界に就職した。
やりがいを感じつつも、やっぱり諦めきれない気持ちがあり、養成講座に通ったりもした。
でも、ずっとウジウジしていた。
このままだと、どっちにも言い訳して生きている気がして、自分の中でそろそろ結論を出さないといけないんじゃないかと思っていた矢先だった。

参加条件の一つの
「全7回参加できる方」
初回の講義は6月13日。
あ、参加できる…。
今、受けなきゃ。そう思ってフォームの送信ボタンを押した。

そこからは、
5月23日に、始まりのメールが届き、
毎日課題に頭を悩ませ、
6月1日に、郵便受けの阿部さんからの招待状に感動し、
6月3日の初回課題締め切りでほっと一息。
と思ったら
その日のうちに100人分の課題が展開されて圧倒されて。
いろんな感情と戦いながら、必死に選んで。
6月11日には阿部さんから愛のある赤ペン入りで全員分の自己紹介課題が返ってきて。
それを見てまた、おー、なるほど、と言ってみたりして。

とにかく、慌ただしくも、刺激的な日々を過ごした。

そして、数ヶ月前に想像していたのとは別の形で、楽しみとドキドキした気持ちで6月13日を迎えた。

冒頭の言葉は、私が好きなよさこいチームの掛け声の一部だ。

『何かのご縁で偶然出会って』

きっとみんな、それぞれの思いで言葉の企画に参加している。
北海道から沖縄まで。
日本中から集まった他の99人の企画生にも、参加するまでの一人一人の物語がある。

もし新型コロナウイルスが流行っていなかったら、私は参加していなかったかもしれない。オンライン開催でなかったら、参加できなかった人もいるかもしれない。
でも多分、みんな自分で選んで、あの日、あの場所に集まった。

この、偶然出会えた仲間たちと、
半年間ゆっくり味わいながら、
駆け抜けていきたい。

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