日米交渉1941 -11- (草稿)
日米交渉を優先するか、それともアメリカと戦うか?
どっちつかずの対応を繰り返し、方針が、ぶれたままの日本でしたが、昭和16年(1941年)9月6日の御前会議に、一応の決断を出す事となります。
その御前会議の前日、9月5日。内閣総理大臣近衛文麿は、翌日の9月6日の御前会議の案である、『帝国国策遂行要領』を昭和天皇に上奏します。その内容は、第一に日米開戦に対する戦争の決意、第2に今後の対米交渉の行く末を協議する事を掲げ、第三に、もし、10月上旬に日米交渉がまとまらなかった場合は、開戦に踏み切ると云う物でした。
これに対し、終始一貫して、対米戦争には反対していた天皇陛下は、近衛に
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