『ハムレット』(1990) メル・ギブスン主演ハムレット

プライム・ヴィデオで視聴。間違いなくレストアされていると思われる。

メル・ギブスンがシェークスピア劇?と思うかもしれないが、彼はケイト・ブランシェットと同じNIDA(オーストラリア国立演劇学院)卒なのだ。しかしブランシェットと違い、メル・ギブスンの時代には倍率が低かったのかもしれない…。

RADA(王立演劇学校)出身のアラン・ベイツとイアン・ホルム、ローレンス・オリヴィエと並び称される大御所ポール・スコフィールドといったバリバリのイギリス俳優陣と比べると分が悪い。グレン・クローズとメル・ギブスン以外のキャストはほぼすべてイギリス人である。

どうしてもアメリカ人に主演させたかったのなら、アル・パチーノがハムレットを演じていたら、映画史に残る作品になったと思う。

演出は、1968年版『ロミオとジュリエット』のフランコ・ゼフィレッリ。音楽はエンニオ・モリコーネ。撮影は『炎のランナー』で知られるイギリスのヴェテラン、デイヴィッド・ワトキン。彼はゼフィレッリ監督と組むことが多い。衣装のマウリツィオ・ミレノッティはクリスチャン・デュゲイ版シンデレラの衣装も担当。

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