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ここだけ30年前のヒットチャート(1994.06.14)

今から30年前のオリコンシングルチャート。父親がレンタルCD屋で借りてきたシングルをカセットテープにダビングして、それをラジカセ、カーステレオで繰り返し聴いていた当時9歳。
では今週もさっそく見ていきましょう。

1 innocent world  Mr.Children
2 Survival dAnce~no no cry more~  trf
3 空と君のあいだに  中島みゆき
4 夏を抱きしめて  TUBE
5 純愛ラプソディ  竹内まりや
6 2つの願い  槇原敬之
7 夏が来る  大黒摩季
8 LOVE  T-BOLAN
9 愛が生まれた日  藤谷美和子・大内義昭
10 いつの日か  矢沢永吉

来ましたね、ミスチル『innocent world』が初登場で1位。1つ前のシングル『CROSS ROAD』が超ロングヒットを記録して大ブレイクしたミスチル。

今の視点から振り返ると『innocent world』のリリースは「待望の新曲!」みたいな空気感に思えるけど、たぶんリアルタイム世間では、人気も出て1位も取ったけど、まだ局地的な出来事(社会現象にはまだまだ知名度足りない)だったんじゃないかな。
実際、1位を取った次の週(来週のランキングバレしますが)には一旦5位に落ちてしまっている(そこから巻き返して約1ヶ月後に1位を取り返すという今ではほぼ起こり得ないことをやってのけるわけですが)。『名もなき詩』みたいにいきなり100万枚売れた!っていうのはまだ先の話というわけですね。

要は耳の早いリスナーは盛り上がってきていて、さらにこの『innocent world』のリリースにタイアップとなっていたアクエリアスのCMがTVで繰り返し流されることで、
「なんかミスチルって若いバンド、いいよね」
が全国の(老)若男女に拡散していったのではないかと思うわけです。『innocent world』は実にここから半年以上オリコンチャートのトップ30に位置し続けていきます。

導入が長くなってしまいましたが、この『innocent world』を境にラヴ・ソングがほとんどだった桜井和寿の歌詞世界は、社会や時代を背景にした人間の内面をえぐるものが中心となっていき、景気低迷、凶悪事件、災害などと連動しながら多くの人々に影響を与えていくことになります。

まあ、ミスチルの歌詞なんかはここで言及するまでもなく考察に溢れているので、また気が向いたら。

気になる曲があったらぜひ聴いてみてください。
ではまた。