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初心者の初心者による初心者のためのドラゴンメイド

はじめに

自分は遊戯王OCGにマスターデュエルから入りました。
右も左もわからない状態で
「エクストラデッキは使った方がいい」
けど
「めんどくさい展開ルートは覚えたくない」
という理由から融合モンスターメインが良いかなと漠然と思い、
「イラストが格好良い」「名称が格好良い」という理由で
【ドラゴンメイド・シュトラール】に行きつきました。
所謂ソードマスターはソードをマスターしているから。
ならドラゴンに仕えているからドラゴンメイド。格好良し。
そのまま「関連カード」のボタンを押したときの衝撃を未だに覚えています。

セレクション5発売

昨日遊戯王OCGにてセレクション5が発売されました。
閃刀姫、イビルツイン、列車、召喚術、そしてドラゴンメイド。
女性の運転士さんもかなりいるので列車は女の子テーマ。
召喚術も生贄が女性かも知れないし、召喚された側に厳密に性別があるか
不明なのでもしかすると女の子テーマ。
Twitterを見ていても「今まで手を出したことない収録テーマのどれかに手を出してみよう」みたいなのが散見されたのでドラゴンメイドを推してみようと筆を取った次第です。

ドラゴンメイドの特徴

ミッドレンジデッキという単語がしっくりくるテーマです。
覚える展開ルートはほとんどなく、容易に突破されそう(というか突破されることもまれによくある)な盤面を初動で構えて後はのらりくらりやりながら、ちょこちょこ殴ったりいきなり6000で殴って沈めたりします。
テーマ内の共通効果として
「バトルフェイズの開始時に下級メイドから上級ドラゴンに変身」
「バトルフェイズの終了時に上級ドラゴンから下級メイドに変身」
というギミックがあります。
その際に全ての下級メイドが全ての上級ドラゴンになれるわけではなく、また当然逆もあるのでそこを覚えることが必須です。
展開系のデッキは動画を見て覚えれば(ここが一番難しい)動かせますが、見て覚えるよりも実際動かした方がより学べるデッキです。
エクストラをフルに使うわけではないので壺系のドローカードも無理なく積め、必須パーツはデッキの半分程度なので手札誘発を厚く採用したり、他のテーマと混ぜてオリジナリティを出せたり出来ます。
今回は純構築のお話をさせていただきます。

ドラゴンメイドカードについて

下級メイドが5種類、上級メイドが4種類、魔法カードが4種類、トラップカードが2種類、融合モンスターが2種類で構成されています。
それでは各カードの解説に移ります。
項目名では正式名称を心掛けますが文中では簡易で呼ぶなどの表記ゆれもあります。


メインの下級メイド4種類。


お出迎えとお心づくし、間違えてます。

下級メイド

簡単な説明になるようにします。

【ドラゴンメイド・チェイム】

一番強い初動です。召喚時に専用魔法罠を持ってくることが出来るためいつ引いても強いカードですね。「どの上級ドラゴンにもなれるが、どの上級ドラゴンからも彼女には戻れない」と覚えておいてください。多分このデッキを扱うときに一番重要なことです。

【ドラゴンメイド・パルラ】

二番目に強い初動です。墓地効果のある専用魔法罠や上級ドラゴンを墓地に落とせるだけでも強いですが、蘇生の目途が立っている場合は下級メイドも選択肢に入ります。変身出来る上級ドラゴンは【フランメ】【ルフト】。
同様に彼女達から変身解除できます。

【ドラゴンメイド・ティルル】

三番目に強い…というかなんとか妥協出来るレベルの初動です。手札や墓地が十分ではない時点では魔法罠を落とせない【パルラ】という散々な評価ですがある程度循環が始まると疑似的にノーコストで下級メイドを持ってくるなどいい仕事をしてくれます。変身&変身解除の対応は【パルラ】と一緒です。

【ドラゴンメイド・ナサリー】

「墓地から下級メイドを特殊召喚する」効果のため初動にはなれません。
場が構築され始めると彼女を起点とすることであっという間に展開出来るので純構築では一枚採用、他テーマとの混合では場を開けておくために抜くことも多いでしょう。対応ドラゴンは【エルデ】【フルス】です。

【ドラゴンメイド・ラドリー】

「召喚時に墓地に3枚送る」効果です。爆発力があるタイプで例えば初手で彼女しかいない場合に「ヤケクソ気味に出して【お片付け】【チェイム】【パルラ】が落ちる→【お片付け】墓地効果で【チェイム】を蘇生→【お心づくし】サーチ→墓地の【パルラ】対象で蘇生&【ルフト】墓地送り→【パルラ】召喚時効果で何か持ってくる」などという夢も見られますが3回【お心づくし】【リラクゼーション】【お出迎え】をやったのでデッキから抜きました。対応ドラゴンは【ナサリー】同様【エルデ】【フルス】ですが相性の良いモンスターは【エルド(リッチ)】です。

下級メイドのおすすめ枚数

【チェイム】【パルラ】【ティルル】の御三家は3枚ずつフル投入で良いと思います。
【ナサリー】は純構築では1枚は必須で除外されるのが怖いのなら2枚でも良さそうですが手札誘発などのスロットの関係で1枚がしっくり来ることが多いのではないかと思います。
【ラドリー】は趣味の範囲で採用を検討するカードだと思います。仲間外れが嫌いな方は即採用でしょう。爆発力に期待していれるのもありです。ですがドラゴンメイドにおいて彼女の爆発力で期待される盤面は2,3ターン後になら実現させられる可能性が多々あると思ってください。

上級ドラゴン

墓地から変身出来るのがポイントです。
共通効果として「融合モンスターがいると効果破壊されない」があります。

【ドラゴンメイド・フランメ】

イラストから考えると【ティルル】のドラゴン態ですがテキスト通り【パルラ】からも変身できます。「【ティルル】から変身→戻るときは【パルラ】(当然逆もあり)」を心掛けると(後者がそのターン初めて場に出た時だけですが)余計に効果を発動出来るのでよりアドバンテージを稼げます。
固有の効果としては「手札から捨てることで対象の専用モンスターの攻撃力をターン中2000アップ」を持ちます。この能力が強く【シュトラール】で5500出せるのはもちろん、攻撃表示の上級ドラゴンや下級メイドに殴りかかってきたモンスターとの攻撃力差が1999以下なら一方的にカウンターを決められます。

【ドラゴンメイド・ルフト】

こちらは【パルラ】のドラゴン態ですね。【フランメ】のところで書いたことと重複するので省きます。
固有効果は「フィールド上の表側表示モンスターが発動する効果を発動出来ない」です。多分使いこなすと強いのでしょうがよくわからなくても十分戦えます。というか戦えてます。

【ドラゴンメイド・エルデ】

【ナサリー】【ラドリー】対応のドラゴン態です。
固有効果として「手札から捨てることで手札から下級ドラゴンメイドを特殊召喚」出来ます。文章だけで見ると2枚のカードを使って1枚のカードが場に出るだけなのですが出した(もしくは既にいる)下級メイドが【ナサリー】【ラドリー】【チェイム】の場合はバトルフェイズに入ることで場に【エルデ】が戻ってきますし、前者2種の場合は終了時に手札にも戻ってきます。当然最初の時点で出したメイドも効果を発動するので繰り返すだけでアドバンテージ差は広がります。

【ドラゴンメイド・フルス】

【ナサリー】【ラドリー】対応のもう1体のドラゴン態です。
固有効果で「手札から捨てて自分または相手の墓地のモンスターを持ち主のデッキに戻す」です。マスターデュエルでは相手墓地の【フェニックスガイ】を処理するのに便利ですし使いどころは思った以上に多い(はず)です。

上級ドラゴンのおすすめ枚数

自分の構築では【フランメ】【ルフト】【エルデ】を各一枚ずつ採用しています。準備が整わない時点で手札にかさばっても困りますし【パルラ】【ティルル】で持ってこれるため不自由はしません。除外されるのを怖がるようでしたら【フランメ】か【エルデ】をどちらか一枚追加するといいでしょう。
【フルス】に関しては全く意味のないデッキも相当数あるため入れるならサイドデッキかなと思います。

融合モンスター

2種類います。素体とドラゴン態なのでしょうが他の方々と違ってバトルフェイズをまたいでの変身ではありません。

【ドラゴンメイド・ハスキー】

初動で置いておいても安心できない方の融合モンスターです。
下級ドラゴンメイド2体からでも融合可能ですが場に他にメイドがいないと何もしない「メイド長としてそれはいかんだろ」というモンスターです。
他にメイドがいる時の仕事っぷりはすさまじく「彼女が存命の状態でバトルフェイズを迎えると変身出来る下級メイドの数だけ相手モンスターが消える」ことになります。重複可能な効果なのも恐ろしいですね。

【ドラゴンメイド・シュトラール】

初動で出しておきたいモンスター1体目(もう片方はテーマ外なので次回紹介予定)です。
「自分・相手のスタンバイフェイズに自分の手札・墓地からレベル9以下の専用モンスターを特殊召喚」という「ドラゴンメイドうざい」のヘイトを一身に集める効果です。まあ融合召喚が成立した以上は少なくとも墓地に1体はいますからね。
また「相手の魔法・罠・モンスターの効果を無効にして破壊し、エクストラデッキに戻る代わりに【ハスキー】になる」効果も大変優秀で「相手の一番使いたいであろう効果を無効→相手がとりあえず下級メイドを減らそうとバトルフェイズ開始→【ハスキー】ハッスルで相手のモンスター壊滅」の場面は幾度も見てきました。
ちなみに【シュトラール】のスタンバイ効果に安易に【増殖するG】を投げると…。

ドラゴンメイド魔法

【ドラゴンメイドのお召し替え】

専用の儀式魔法です。
【チェイム】で直接サーチ、もしくは【パルラ】で墓地に落として【パルラ】効果対象で回収→手札の上級ドラゴンと融合で【シュトラール】というのが初動パターンの一つです。
手札に回収する効果も【ハスキー】の破壊効果のトリガーになるためデメリットというよりメリットばかりのカードです。

【ドラゴンメイドのお心づくし】

「手札・墓地から守備表示で召喚」に加えて「対応する専用モンスターを墓地送り」というドラゴンメイドを一度使ってみると恐ろしさがよくわかるカードです。
初動のもう片方【天球の聖刻印】ルートと相性がよく…それは次回の話に回します。

【ドラゴンメイドのお出迎え】

攻撃力をアップさせる効果があり、これと【フランメ】を併用することで【シュトラール】が最大6100という打点を叩き出します。
「場に専用モンスター2体以上で墓地カード回収」も強く展開が終り墓地効果の必要がなくなった【お片付け】を回収したり、手札にない上級ドラゴンを無理やり引っ張ってきて【シュトラール】に繋げたり出来ます。

【ドラゴンメイドのお見送り】

今回の記事を書こうと思って調べた時に「そういえばあったなあ」と思い出したカードですね。上手いこと書きたいわけじゃないけど自分のデッキでは採用が見送られています。

ドラゴンメイド魔法のおすすめ枚数

【お召し替え】はメイン1枚、怖ければサイドに1枚ですかね。【超融合】とか採用したタイプもあるので探してみると良いかもしれません。
【お出迎え】は1枚で十分。引けなかったときは「もうどうしようもない」ときか「なくても勝ってる」ときと思いましょう。
【お心づくし】は2,3枚で好みが出るところでしょう。自分は「ゲーム中1回打ちたい」と思ってるので2枚にしています。

ドラゴンメイド罠

2種類しかありませんがかなり使い甲斐のあるものです。

【ドラゴンメイドのお片付け】

ターンに一度どちらかしか使えない効果で「自ドラゴンモンスターと相手のフィールド・墓地のカードを1枚ずつ手札に戻す」と「墓地から除外して手札・墓地から専用モンスターを守備表示で特殊召喚(エンドで手札に戻る)」という2つとも滅茶苦茶使えるカードに仕上がっています。
前者の効果で相手が召喚権を使用したカード、エクストラゾーンのモンスター、エンド時に相手が伏せた魔法罠などを戻しながら次の自分ターンの選択肢を確保出来ますし、迎えるターンでは後者の効果を使って召喚数を増やせます。このカードを上手く使えると確実に強くなれると思います。

【ドラゴンメイド・リラクゼーション】

専用モンスターを手札に戻し「デッキから専用カードをサーチ」「相手フィールドの魔法罠を手札に戻す」を選択出来るカードです。
相手エンドに自分の展開補助と相手の妨害への妨害を選択できるだけでなく【ハスキー】の破壊効果トリガーや【フランメ】を手札に戻してのカウンター狙いなど面白い使い方は色々あります。

ドラゴンメイド罠のおすすめ枚数

【お片付け】は3枚。【リラクゼーション】は1枚。これが自分のおすすめです。後者はどうせサーチ出来るから。前者はサーチ出来ようが3枚使いたい!からです。

脱・ドラメ初心者への道

何も考えずに適当に書いてたら思いのほか長くなってしまったのでここら辺でまとめたいと思います。

 墓地の上級ドラゴンは手札と同意義

と言っては過言ですが対応する下級メイドを召喚してバトルに入れば回収出来ます。
どのドラゴンになれるのか?そしてどのドラゴンから戻れるのか?そこを意識して動かしてみてください。
またこの話の発展形ですが

「カード1枚墓地に送る」はノーコスト

今回は長くなってしまったため次回紹介しようと思いますがテーマ外でも墓地にカードを送って発動するカードとの相性は抜群です。

余り理解できていない「時」がある。

【ハスキー】の効果はOCGで有名なフレーズ「タイミングを逃します」。
要は【ハスキー】の効果が発揮できそうなタイミングでも相手が効果を挟むことで不発になることに注意してください。

最後に

色々書いてきましたが「使って面白い」テーマであることは保証します。
混ぜ物をすれば環境に出ることも出来るので是非ともノーマルセットなどが安いうちに触れてみてください。
今回取り上げられなかったシチュエーションごとの動きや相性の良いカードを次回で取り上げていこうと思うので興味ある方はお付き合いください。

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