奈良クラブ昇格米のストーリー

2022年11月9日 14:34

2022/11/13（日）に前節でJリーグ昇格を決めた奈良クラブのホーム最終戦がロートフィールド奈良で開催されます。

優勝に向けて

前節の決勝点、試合終了のホイッスルの瞬間は本当に感動的な記憶となりました。また同時に、共に関西からJリーグへの昇格を目指すFC大阪がHonda FCに勝利し、奈良クラブ、FC大阪、Honda FCが勝点で並び、残り2試合を残して3チームがガチンコの優勝争いをするという激アツな状況となっています。

どのチームも「残り2試合の勝利はMust、どれだけ得失点差をプラスに積み上げるか」ということ一点で今シーズンの優勝の栄冠が決まります。今まで以上に1点の価値が高まる2試合。各チームがどのような試合展開をするのか、全く気の抜けない時間となりそうです。

なお、奈良クラブのFW浅川隼人選手は、依然として得点ランキング1位をキープしており、浅川選手のYoutubeでは、「優勝するためにハットトリックを」とチームの勝利＆優勝のために強い意志を示しています。残り2試合での闘志あふれる躍動を期待しています。

こんな状況ですので、13日（日）の試合もかなり盛り上がります。ちょっとお天気が心配ですが、ぜひロートフィールド奈良で楽しんでいただければと。

さて、前置きが長くなりました。13日（日）のスタジアムグルメに、奈良クラブ昇格米を使ったカレーがpianoさんのキッチンカーで提供されます。

最近、奈良クラブを知った方は、「奈良クラブ昇格米？ナニソレ？」だと思います。が、しかし、この裏には実は奈良クラブがこれから目指していこうとする姿が体現されていて、その意味を知っておくと違った味になるかもしれないなぁと思ったので、こちらに簡単にまとめときます。

今年の5月から奈良クラブは「奈良県39市町村応援プロジェクト」を立ち上げています。このプロジェクトは、

奈良クラブの選手たちが奈良県内すべての市町村で地域住民の皆様と交流を図りながら、全力でまちづくり･まちおこしに寄与しようというもの

最近よく見かける感じの地域貢献活動かなと思いきや、これ、主体が選手たちなんですね。代表者の表敬訪問や、クラブの旗を掲げてスタッフが主体で活動することが多い中、奈良クラブは選手たちが直接動く。

「クラブのことをより知ってもらい、愛されるクラブなろう」という強いメッセージを感じます。具体的にどんなことをしているのかというと、

一例ですがこのような活動をされてきたようです。なかなか地域性の強いユニークな活動が多いですね。詳しくはこちらから。

選手たちが直接に地域の人達とふれあい、PRをしたりイベントを盛り上げたり、地域の子供達と接したり。この距離感はなかなか素晴らしいです。

そして、このプロジェクトの一環として、奈良クラブ農園で米作りが行われ、次節ホームゲームのN.FESで奈良クラブ昇格米として提供されることになったわけです。

今年の6月に奈良市帯解地区の「萩原いちご農園」の協力を得て「奈良クラブ農園」が開園されました。クラブ・選手が中心に地域の方々と一緒に米作りを行い、収穫したお米の一部はフードバンク等に寄付したり、今回のようにホームゲームのスタグルで提供することで地域に還元するというものです。

田植えの様子を奈良クラブの応援リーダーのさきらさんが編集してくれているので、ここにリンクを貼っておきます。

動画を見ると、なんとフリアン監督も参加しているし、都並選手が「実り多い年に」と祈りを込めています。本当にメチャクチャ大きな実りが成りました。私的には田植え機上での伊勢選手の雄叫びがツボです。

そして、10月下旬に15アールの田んぼで500kgの米を収穫したそうです。その時の様子が奈良テレビのニュース動画にありましたので貼っておきます。

収穫したときはまだ普通の奈良クラブ米だったのですが、11/5にヴィアティン三重戦を1-0で勝利し、見事にJリーグ昇格を決めたことにより、奈良クラブ米を奈良クラブ昇格米へと昇格させることができました。

奈良クラブが始めた奈良県39市町村応援プロジェクト。選手たちが主体となり、奈良クラブと地域の関係性を地道に深めてきました。そして、選手と地域の人達が一緒に育て上げ、「昇格」という特別な二文字が加わった奈良クラブ昇格米。

この最高の実りを11/13（日）のホーム最終戦で食べましょう。特別の旨味が感じられると思います。そして、そのパワーをかりて奈良クラブ昇格米にさらに特別な文字「優勝」を加えましょう！

奈良クラブが地域クラブとして益々発展してくれることを願っています。

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