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私の輪行ことはじめ

去る2020年。新型コロナウイルスの蔓延により経済が停滞。その対策の一環として、国から特別定額給付金が国民に配られました。その額、10万円。皆さんはどうお使いになりましたか?

私は自転車を買いました。かねてより「輪行=自転車を電車やバスでなどの公共交通機関で運ぶこと。自転車は現地での移動手段に使ったり、サイクリングしたりする」をしてみたいと考えていたところに「経済を廻すためのお金」が転がり込んできたというわけです。使う使う、使わせていただきます! 江戸っ子じゃないけど、あぶく銭はすぐ使う派!

というわけで買ったのがこちら。出来るだけ軽く、なるべく走りやすい自転車をと考え、DAHONの折りたたみ自転車「Dove Plus」という自転車を選びました。

車体の軽さか、走行性能か

この自転車の特徴は軽いことです。重量は8kgを切ります(公式では7.9㎏)。一般的なママチャリの重量が16㎏~20㎏くらい。同じDAHON社の折りたたみ自転車でもスタンダードタイプは12㎏くらいあります。8kgというのはカーボン製の高級ロードバイクも含めて、自転車のなかでは相当軽い部類です。

なぜ軽さにこだわるのかと言うと、輪行では途中、自転車をかついで運ぶ必要があるからです。自転車を電車やバスに載せる際、自転車はそのままの形では持ち込めません(※)。折りたたんだり、タイヤを外すなどして輪行袋に収納し、手に持って乗車します。だから少しでも軽い方がいいのです。

※まれにそのまま載せられる鉄道もあります。もっと増えろ~。

しかし、軽さは走行性能とバーターです。Dove Plusのタイヤは14inch(直径がロードタイプの半分くらい)と小さく、それは「ひと漕ぎ」で進める距離が短いことを意味します。また変速機もついていません。坂道だろうとなんだろうと、軽いギアに変えることは出来ず、己の脚力だけで登らなければならないのです。

例えば、同じDAHONのRoute(※)ならタイヤは20inch、変速機は7段のものがついており、走行性能はDove Plusより段違いに上です。さらにDove Plusより安い!(結構安い) うむむ……でもなぁ。重量12.2㎏なんだよなぁ。それでも十分軽い部類なのですが、Dove Plusより4㎏ほど重い……。

※2023年現在、Routeは廃盤になっており、後継のHitが販売されています。

安くて、走行性能も上のRouteか。走行性能は劣るけど、とにかく軽いDove Plusか。悩みましたが、私はDove Plus(軽さ)を選びました。軽さは正義なのです!

とは言え、自転車をかついで運ぶのは駅の外から電車を乗り降りするまでの間だけ。時間にすれば10分程度。なので少し重くても我慢できるなら、Route(現Hit)を選ぶというのもありだとは思います(これから買う人の参考になれば)。

気になるDove Plusの乗り心地

さて気になるDove Plusの乗り心地ですが、これが思っていた以上に快適だったのです。スピードも結構出ます。少しの坂なら座ったままで越えられます。なんだ、ぜんぜんこれで大丈夫だったじゃん?

Dove Plusは本来、お散歩感覚で乗るようなタイプの自転車です。もとより走行性能を追求するタイプの自転車ではありません。輪行用に買いましたが、行った先でちょっとした移動に使うくらいに考えていました。

けどこれだけ走れるならいけるんじゃないか? 憧れのしまなみ海道に。

四国は愛媛の今治から、橋伝いに瀬戸内海の島々を渡り、広島県尾道に至る「海の道」。やたら気持ちいいらしい。美味しいものもたくさんあるらしい。青い空と蒼い海。緑の島々……。きらきらと輝く風景がふと頭のなかで明滅しました。

よし。行くぞ、しまなみ! 14inchのシングルスピード(変速機なし)でどこまで走れるか、試してみようじゃないか!

こうして私の自転車(輪行)ライフが始まったのでした。

Dove Plusでしなまみは走れるか!? に続く

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