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ローラーで30分#2 ライバルは誰だ

この間、マノちゃんにも話したんだけど、学校のさ、マラソン大会とかあるじゃない、そうすると、いかに楽して走るかしか、考えないわけよ。人が見ていなければ、口笛吹いて平然とショートカット。やる気ないわけ。うさぎとかめならば、うさぎさん。どこか、真面目にやってる人を胡散臭く感じて遠巻きにみているいやなやつね。だから、ヒルクライムにしても、週末だけ走って、そこそこタイムが出てればいいみたいな。そんなに頑張ってどうすんの?というスタンス。

でもね、これじゃあぜったいに飽いてしまう。倦怠がきて長続きしない。かといって、あいつには負けないというモチベーションでも、あいつに左右されちゃうから、あいつがやめたら、自分もやめちゃうので、だめ。そうやってヒルクライム(ロード)から遠のいていく人は多いよね。

で、今回、「まじめに走る」に取り組んでいるのは、チームの平野氏にリスペクトしたこともあるんだけど、大事な大会で、昨年よりタイムを落としてしまったところにもある。

チームの大先輩である「かべさん」に、この年齢(50代)になってくると、昨年の自分に負けないことが大事と教わってきて、それを目標にしているんだけど、昨年の自分に負けるというのは、何かが足らなかったということになる。でも、「まじめに走る」ことをやっていれば、できる限りのことはやったのだから、走り終えて、自分に誇りが持てるかどうか、それが大事なんじゃないだろうか。

今、チーム内では、マノちゃんとか、トマル氏とかと、タイムを競い合っている。いわゆるライバルである。だけど、私のライバルは、彼らでない。

私が勝つべき相手がいるとするならば、それは、過去の自分自身なのだ。

つづく。

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