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BtoB製品をデザインする醍醐味とは?! #CybozuDesignPodcast

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オープニング(00:00)

篠原/皆さんこんにちは!デザイナーの篠原です。この番組はサイボウズデザイン&リサーチグループのメンバーが日々の活動や取り組みを雑談形式で紹介するコンテンツです。デザイン・リサーチ・アクセシビリティを軸に、サイボウズ デザイン&リサーチグループの今をお届けしつつ、メンバーの人柄やチームの雰囲気をお伝えします。

篠原/今回はゲスト回です!本日は株式会社マネーフォワードの横坂さん、株式会社LegalForceの鈴木さんに、お越しいただいています。よろしくお願いします。

鈴木/お願いします。

横坂/よろしくお願いします。

自己紹介(00:35)

篠原/よろしくお願いします!それではさっそく自己紹介よろしくお願いします。

鈴木/株式会社LegalForceと言うリーガルテックのスタートアップでデザイナーをしています。鈴木智絵と申します。今日はよろしくお願いします。

篠原/よろしくお願いします。

横坂/はじめまして株式会社マネーフォワードの横坂と申します。マネーフォワードでは主に法人向けのマネーフォワードクラウドっていうサービスを中心に展開しているドメインでデザイン組織を作ったりとか担当しています。よろしくお願いします。

篠原/よろしくお願いします。お2人とはですね、Designshipのスポンサーセッションがきっかけで繋がりまして、本日ゲストにお越しいただきました。今回のテーマなんですが、「BtoB製品をデザインする醍醐味とは?!」です。マネーフォワードさんもLegalForceさんもサイボウズもBtoB製品を作っています。今日はですね、BtoB製品のデザインに関わるメンバーが集まっているので、それぞれが最近考えている事からBtoB製品をデザインする醍醐味を掘り下げていきたいと思います。サイボウズからは小林さんが来てくれています。

小林/サイボウズのデザイン&リサーチの小林と言います。自分はデザイン&リサーチでアクセシビリティの専門家として、社内啓発とか製品の改善活動とかをしています。よろしくお願いします。

篠原/よろしくお願いします。BtoB製品のデザインに関わるメンバー同士がポッドキャストで語り合うってなかなかないと思うので、今日はもう色々と聞いていきたいなと思っています。

BtoB製品のデザインに携わるきっかけ(02:08)

篠原/まず最初にBtoB製品のデザインに携わるきっかけっていうのは皆さん何だったんですかね?鈴木さんはどうですか?

鈴木/実は私、toCはあまりやったこと無くて、新卒から。新卒でヤフーに入ったんですけど、ヤフーだと結構BtoCのイメージが強いんですけれども、ヤフーニュースにメインで所属をしていて、そこで、新聞社の方とかニュースを入稿してくださる方々に提供するツールであったり、あと社内ツールを結構作るようなプロジェクトに多く配属されていて、そこでツールを作って直で媒体さんのところに伺って、実際に触ってもらってフィードバックをもらってみたいなことを社内外で結構やっていたんですよね。

鈴木/それがすごく面白いなあと思って、まあ多少もちろんCの部分もやってはいたんですけれども、作ったものに対しての反応がすぐ分かるであったり、改善が実際に使っている人と一緒にできるであったりが楽しいなあと思い、なんかいろいろあって今もBtoBをやっているっていう感じですね。

篠原/使ってる人の声を実際聞くと、やっぱり自分がデザインを作るうえでも励みになったり、力になりますよね。

鈴木/励みになりますよね。すごく「あ!いいですね」って反応もらえるのはすごく嬉しいし、確かに微妙なことをやってると反応がすごく微妙なんですよね(笑)

篠原/もうダイレクトに返って来るっていうことですね。なるほど、横坂さんはどういった経緯で今BtoBデザインされてるんですか?

横坂/そうですね、キャリアとしてはもともとはウェブデザインの製作会社からスタートして、前職事業会社に10年ぐらいいたんですけども、その事業会社が割とエンタメ系が中心で、例えばゲームとか漫画とかコミックとか、そういったもの中心のサービスだったんですけど、結構変化が激しい会社で、例えば新しいグループ会社がジョインしてったりとか、色々変わっていく中で、後半3年ぐらい結構toB向けのインフラ、例えばアマゾンウェブサービスみたいなあると思うんですけど、あれに近いようなVPSのサービスだったりとか、在庫管理のシステムだったりとか、そういうのからtoBの製品関わるようになって、結構そこで鈴木さんがおっしゃってたのに近いんですけど、そこでいただくユーザーのフィードバックってtoCとはまたちょっと違って、結構距離の近さを感じたりとか、ダイレクトに頂けるみたいなとこに面白さを感じたりして、そこからマネーフォワードに入るときもtoBを希望して入ってきたっていうのがあります。

篠原/そうだったんですね。前職はエンタメ系だったっていうのが意外だなと思って。

横坂/今、マネーフォワードのtoBのデザインをやってるメンバーの中にも同じような経歴の方は結構多くて、初めからtoBっていうタイプは意外と少ないかもしれないですね。ただ、今は多いと思うんですけど、以前だと圧倒的にtoCの方が、こう何ていうんでしょう?デザイナーの活躍イメージとかが湧きやすかったりとかして、そっちに人が多かったのかなっていうのはありますね。

篠原/ありがとうございます。小林さんはどういったきっかけで今アクセシビリティとか、デザインみたいな領域に携わっている感じですか?

小林/そうですね、自分の場合は新卒からずっとサイボウズにいて、新卒の時にはtoCの会社もtoBの会社も両方を受けていたんですけれど、会社の理念とか理想とか、特に自分の作ったソフトウェアで人の働き方を変えられるとか、効率がよくなるとか、そういう所ってすごい面白いなと思ってサイボウズに入りました。
最初はプログラマーをしていたんですけれども、途中で障害者の方とかが入社して、その方のユーザビリティテストとかを色々見たりすることがきっかけになって、デザインとかアクセシビリティとか、そういう領域に興味を持つようになって、いろんな人が働き方を変えられたり働きやすくなるっていうのはすごい大切だなと思って今のお仕事をしてるっていう流れですかね。

篠原/3人に共通するのは、使ってる人を実際見てリアクションを得てやりがいだったり、面白さみたいなのを感じてってい
うところがなんか共通してるなあって思いました。もちろんtoCもうそういう部分あると思うんですけど、toBならではのユーザーとの近さだったりとか、そういうのがきっとあるんだろうなあって思いました。ありがとうございます。

最近考えていること・感じていること(06:41)

篠原/それでは、ここからはそれぞれのデザイナーが最近考えている事から、BtoB製品をデザインする醍醐味を深掘りしていきたいなと思います。鈴木さんは最近どうですか?デザインする上でぼんやり考えてたりとか、気をつけてる事とか感じてる事あります?

鈴木/toBで業務ツールっていうと、なんか業務がどういう風に始まって最終的にどういうアウトプットができて、そこまでどういう情報のやりとりを行われてっていうのは、そういうのをまるっとできるようにするみたいなイメージが入社っていうか、始めやった時は結構強かったんですけど、1つの会社のサービスを作っていくにあたって、あ、それだけだとダメなんだなー、例えば自分の会社のミッションとかにきちんと合うような個性っていうか、そこを考えて、じゃあそこにどう今のこの機能は貢献できるんだっけ?っていうのを考えていかないと、これはなんかいけないんだなあ、でもそれ考えたらtoBもtoCも変わんないなーみたいなの最近強く思い始めましたね。じゃあ、ほかの他社さんとの差別化要因もそうだし、なんかこう広く浅く上手くやって行くのはまあ最低限必要なんですけども、それだけじゃぶっちゃけ売れないなあっていうのが。

篠原/なるほど、鈴木さんは製品のUXとかUIデザインだけではなくて、そのなんですかね、製品の方向性だったり、ブランディングみたいな観点のデザインのお仕事とかもLegalForceでされてるんですか?

鈴木/まあ多少1人目のデザイン、あの会社で1人目のデザイナーっていうのもあるので。

篠原/なるほど。

鈴木/全体をちょっと見たり、まあグラフィックはグラフィックの人に完全お願いしちゃってるんですけど、結構製品を作っていく中で、エンジニアとPdMとのやり取りの中で、あれ、この機能って、うちの会社って契約リスクを全ての契約リスクを制御可能にするっていうミッションなんですけど、これってリスク制御にどう関わっているんだっけ?リスク制御ってどうすればいいん?だ?ここで言うリスク制御ってなんだっけ?っていうのは割と中の会話で結構出てきていて、全体も勿論そうなんですけど、個々の機能に関しても意識をするっていうのは、全体として最近、最近っていうわけでもないんですけど、意識してしようとしていますね。

篠原/なるほど、すごく大事ですよね。そういう部分って。PdMと対話を繰り返して、会社が目指していることと、これから作ろうと思っている機能とのなんかすり合わせみたいなのを鈴木さんがされているみたいな。

鈴木/私だけじゃないですね。全員ですね。

篠原/全員でそこを取り組んでいるっていうのが、LegalForceさんなんですね。

鈴木/そうですね。

鈴木/最近、でも横坂さんとかもそうですなんか最近そういうところをされはじめてるみたいなことをおっしゃってましたよね。

横坂/あのまさにそのサービスの個性とか、ビジョンとかミッションとか、いろいろこう紐づくものがあると思うんですけど、なんかマネーフォワードでも試していて、まだうまくできているかっていうとトライの段階だと思うんですけど、こう複雑な業務を解決するっていうのはもちろん、鈴木さんおっしゃったのそうなんですけど、全範囲でちゃんとやれるようにして行くっていうのが大事なんですけど、やっぱりそのサービスでコアな体験は何だろう?っていうのが、やっぱりそこのひもづく部分だなとは思ってて、具体的なプロダクトとか、サービスのことはちょっと伏せちゃうんですけど、あるサービスで一定の例えば処理にかかるまでの時間とかをより早くしていくとか、それが全体的なそのサービスの成長だったりユーザーの価値にちゃんと繋がるよねみたいな北極星的なものを決めて、そこに向かって改善とかをやっていくみたいなことを、一部のプロダクトでトライとかをし始めたっていうところ。
これは僕もなんかすごいたくさんあるサービスの中で、ちゃんと優位性もそうだし、ユーザーに使って頂いて、なお且つファンになっていただくみたいなところにつながっていく重要な動きなんじゃないかなっての最近ぼんやり感じてました。

篠原/北極星を目指すみたいなところすごくいい例えですね。なんかみんなが同じ一個の点を見て、そこに向かってやっていくってすごくわかりやすいし、イメージしやすいなって思いました。

横坂/よくマーケティングとかだと、よく北極星って定められると思うんですよね。例えば、何かコミュニティー系のサービスだったら、じゃあユーザー同士の繋がりフォロー・フォロワー数とか北極星に見て、それを高めていくための施策とか、グロースをしていくっていうのはよくある考えだと思うんですけど、結構プロダクト内のなんて言うんでしょうね、直接売り上げにつながるというよりは、その体験の価値とか、サービスのグロースに繋がるみたいなところで、特定の指標見るの結構難しいなあと思ってて、なので、その辺はトライの段階だと思ってます。まだ。

篠原/試しながらやって。

横坂/ええ、まず1個に絞るのっていうのがすごく難しいとは思います。

篠原/ああ、1つに絞るのって難しいですね。

横坂/そうですね。

鈴木/やってることの幅が広いせいで、どこを1番に持って行くと全体が良くなるんだっけ?とか、そういう設計ってすごい難しいですよね。

横坂/そうですよね。ものによっては、toBサービスってペルソナが複数いるっていうのが、よくあることだと思うので、複数いる場合は、もしかしたらそのペルソナごとの北極星みたいなのでいくつかあるってことはあるかもしれないなと思ってるんですけど、そうですね、管理者の方が使うプロダクトの場合だと、その管理の業務の中でどういったことが1番そのコアな体験につながるだろうみたいなところを見定めるみたいなところがまず難しくて、結構ユーザーの理解とかも高くないとできないですし、その指標が本当に達成されると全体がよくなるのかみたいなところを包括して考えられてないとできないですし、結構難しい取り組みだと思うので、そうですね繰り返しなんですけど、まだまだトライというか、これからやってみるって言うところではあります。

篠原/小林さんはどうですか?その辺実際に感じていることとかってありますか?

小林/そうですね、お2人の話を聞いていて、やっぱりあの売上っていう北極星に、なまじしきれないところがあるじゃないですか。プロダクトなので、結局このプロダクトで実現したい事ってなんなんだろう?みたいなやっぱり見定める必要があるんだろうなってのはすごい感じているし、あとはさっき鈴木さんがおっしゃっていたように、リスクってそもそも何?みたいな言葉の合意みたいなのもとらなきゃいけないなっていうのはすごい思っていて、今アクセシビリティのチームもほかのチームと一緒に活動する事が多くなってきているんですけれども、チームで例えばkintoneのこの機能ってとか、この言葉ってこういう意味だよねっていうのをまず作ろうみたいな取り組みをしていたりしますかね。

篠原/言葉の定義も重要ですよね。なんか人によって思い浮かべるものが違ったりしますから。

小林/北極星はこれですって言ったときに、ひとりひとりの解釈が違っていたりすると、やっぱり問題になったりするかなと思いますね。

篠原/その辺の認識合わせも確かに重要ですね。

小林/うん、そうですね。というのをちょっと思ってますね。

篠原/いいですね、ありがとうございます。そうですね横坂さんはどうですか?最近考えている事とか感じてる事とかございますか?

横坂/そうですね、すごく抽象度は高いというか、まだ具体的な解決策というか、見えてないところはあるんですけど、まあ今の話にも出てきたように、ユーザーはたくさんいて、ペルソナというか属性もたくさんいらっしゃって、使いかたとか文脈もマネーフォワードクラウドの場合だと、例えば勤怠みたいなサービスもあれば、会計みたいなサービスもあったりして、それぞれ全然使い方とか、こう背景も違うんですよね、だけど突き詰めていくと、もしかしたらインプットホームみたいな単位まで実は共通になるんじゃないかなとか思ってたりはするので、なんかもうちょっとコンポーネントとか分解して、その1つ1つの品質を上げていくとか、良くして行くことで全体のプロダクトがより使いやすくなったりとかしてくんじゃないかなみたいなことを最近なんかぼんやり考えてたりします。

篠原/ユーザーの体験みたいなところからフォーカスしていくっていうやり方もあるし、コンポーネントとかそういったパーツを磨き上げることによって、サービスの使い勝手みたいなところが変わるっていうアプローチもあって、なんか両方こうアプローチすることによって、製品がより良くなっていくそういったイメージが私はありますね。

横坂/そうですね。これまでも今もそうなんですけど、なんかユーザーを起点に考える、業務を起点に考えてプロダクトに落としてくみたいなところはやっぱり必要だし、これからもやっていくんですが、それだけでなく、ユーザーの例えば業種が違ったりとか、規模が違ったりってした時に、結構その同じような業務でも全然フローが違ったりとか求めるニーズやユースケースが変わってくるみたいな時にやっぱり私たちSaaSのプロダクトって同じデザインというか、プロダクトを提供しているので、より汎用的であるべきだななみたいなところはちょっとこう思っていて、なんかそこに紐づく考えとして、もうちょっとコンポーネント単位とか、パーツ1つ1つの機能を磨くことで、どの業種だったりとか、どんなケースにも対応しうるシンプルでいいものができて、なんかそこに業務の文脈とか、ユーザーのユースケースを加味して作っていくみたいなところ、その合流の仕方がなんか将来的にはもっともっと見えると良いなと思っているっていうところですね。

篠原/サイボウズもkintoneっていう製品がありまして、ユーザー自身が自分で自分の業務にあった業務アプリを作れるっていうようなサービスなんですよ。ユーザーさんによっては日報アプリを作るっていう方も居れば、売上管理のアプリを作ったりとか、顧客管理のアプリを作ったりとか、ユーザーさんが自分で業務アプリを作れちゃうんです。いろんな業種のユーザーさんが部品をがっちゃんこして1個の業務アプリを作るみたいな感じなので、1個1個の部品のパーツとなる部分を磨き上げることによって、ユーザーさんの体験が1つアップするみたいなことは、今の横坂さんの話を聞いて通じるところがあるなってすごく思いました。

横坂/おっしゃっていただいたケースで言うと、もう完全にそれが合流して行くイメージだなと思っていて。僕らの場合って、まだそのユーザーの方がこう自由に何かを作る組み合わせて作るっていうものよりは、業務カットでプロダクトがこうまあできているっていうのがあるので、それはもうちょっと先にどうつないで行くかなって考えていたところだったんですけど、今おっしゃられたkintoneさんの話とかだと、まさにユーザーの方が自由につくれるっていうので、その汎用性とコンポーネントの磨き上げていくことが全体よくなっていくみたいな、すごく見えやすいですよね。

小林/コンポーネント組み合わせるみたいなところって、結構考えることが多いなあっていうのを今横坂さんの話を聞いてて思って、ユーザーさんのある程度、想像力とかに任せる部分っていうのもあるじゃないですか。
ユーザーさんが多分作り上げて、ユーザーストーリーに完全に沿うっていうアプリの作り方だと、ユーザーさんに解釈とか作る余地を与えないで作ることもあるかもしれないんですけれど、結構そこ僕らが何て言うんですかねユーザーさんにお渡しして作ってもらうみたいなところもあるので、場合によっては何を作るべきなのかわからないみたいな状況にもなっちゃうんじゃないかなと思っていて、作り方を間違えちゃうと、なんか結構、僕らデザイナーさんがうまくそのユーザーさんに創造性を働きかけるようなことも必要なのかなっていうのをなんか聞いてて思ったっていう感じでした。

小林/分かりやすくあとは提示するというか、「これこんなこともできるんだろうな」みたいなのがわからないと、結局これなんか汎用に作ってありそうだけど、何ができるのか全然分からないみたいになっちゃいそうな気がしたので、うん。思いました。

鈴木/お客さんにどこまでの自由度を持たせるかってすごい難しいですよね。なんかやっぱBtoBって業務なんですよね。なんで、やっぱり「よし、頑張って使おう!」「すごくさわろう!」っていうお客さんはそこまで多くないんだろうなぁって思っていて、ある程度こっちがセットしつつ、じゃあどこまで使いやすいようにカスタマイズできるのか?みたいなバランスって難しいなあって思ってますね。

小林/ユーザーストーリーをどの程度汎用にして行くかとか、あとはそのユーザーさんがどのぐらい学習コスト割けるのかみたいなところは結構考えどころなんだろうなって言うのは思いますね。

篠原/それで言うと、小林さんはどうですか?最近考えている事とか、感じてる事ありますか?今の延長線上でも全然。

小林/そうですね。今の延長線上っていうと、結構そのコンポーネントを作るにしても、ユーザーさんの直感に合うようにうまく作る必要があるなぁっていうのは日々感じているところですかね。1個のコンポーネント作るにしても、結局そのアクセシビリティでいろいろな障害者の方とかにヒアリングしたりはしますけど、よくあるデザインに落ち着いたりとか、標準的なデザインに落ち着くこととかも結構あったりしていて、標準的なデザインを探すみたいなところが大切なのかなって思うことがありますね。

篠原/ユーザーさんって自社の製品だけじゃなくて、いろんなツールを使って仕事をされていると思うので、メールしかり、エクセルしかり、パワポしかり色々あると思うので、そういうのと一緒に使った時に自然と使えるっていうんですかね、こっちの製品ではこういう操作したけど、なんか違う製品で同じようなことをやろうとすると、なんかぜんぜん操作が違うとか、そういった違和感みたいなのは減らして行く必要があるのかな?みたいなのはなんか考えたりしますね。
新しいこうなんでしょうね入力の仕方を発明するっていうよりか、もう世の中にすでにあるみんながよく使って慣れているようなインターフェースを取り入れていくというか、なんかそういった感じの方がBtoB製品だとユーザーさんにとって優しいのかなーなんて考えたりとかしますね。

小林/そうですね。なんか操作1つとってみても、きっとほかの製品でなれた操作の仕方とかがなんかユーザーさんの想像を発揮しやすいのかなっていうふうに思っていて、例えばなんかテキストエリアにコピペするとかを僕ら多分、キーボードとかのショートカットとかも、多分、あのこういう操作をすればコピーできるはずだとかペーストできるはずだってなんとなく思ってる操作の仕方があると思うんですけど、なんかそういうのを磨いていくと、結構後半ように作れるんじゃないかなっていうのを思ったりしますね。

小林/なんかそれ以外の方法で多分、例えばコピペもできるとか、なんかこういう操作もできる、ああいう操作もできるって実装する事が出来ると思うんですけれど、ユーザーさんの創造性とか汎用に作るみたいなところを考えると、いつもの方法を結構探して行くと思うので、そういうの探求するの大事なんじゃないかなと思ったしています。

篠原/鈴木さんは契約関連の製品だと思うんですけど、そういった業務をする人がよく使うツールとかって、どんなものがあるんですか?ちょっと興味があって。

鈴木/契約書は全部Wordなんですよ。

篠原/お、Wordなんですね!そうなのか。

鈴木/Wordのコメント機能とか、ここに入って「あ、Wordってこんな機能あるんだ」っていうのはいくつかありましたね。

篠原/コメント機能で何かやり取りというか、書面の中でのやりとり。

鈴木/ですです。Wordとメールがやっぱ多いかなあという気はしますね。

篠原/うんうん。そうですね、マネーフォワードクラウドさんだと、どういったものをユーザーさんは一緒に使われてたりとか、なんか汎用性みたいなところだと、なんか参考にしてたりとか、何かあったりしますか?

横坂/そうですね。展開しているその事業領域みたいなのがめちゃくちゃ広かったりするので、結構そのドメイン毎によって特性が違いそうな感じはあるんですけど、共通して多いのはやっぱりExcelとかはめちゃくちゃ多いですね。やっぱりExcelあれば何でもできるみたいなエキスパートな管理系の方って多かったりして、自分で処理とかいろいろ組んで、毎月その秘伝のタレのように、それを回しながらやられている方も多かったりするので、そこは結構ですね、よく登場するツールナンバーワンかもしれないです。

篠原/Microsoft強いですね、やっぱり。

横坂/そうですね。

鈴木/BtoBは絶対導入してますからね(笑)

篠原/ですよね(笑)

横坂/もちろんスプレッドシートとかも多いんですけど、そこですごい迷うというか、まあ答えがないので、悩むところではあるんですけど、結構僕らの提供しているSaaSのプロダクトの画面って割とWeb UIな感じなので、フォーム、インプットフォームがこう並んでいたりとかと思うんですけど、Excelとかスプレッドシート型みたいになると、結構セルとかをどんどん自由に操作して、その場で計算してみたいなそういったUIじゃないですか。その辺でそっち側に答えがあるのかとか、やっぱりこのWeb UI型の方が整理していて、こう使いやすくなるのかとか、そこは結構模索するケースもありますね。機能とかによっては。

鈴木/WordとかExcelとか本当に何でもできるので、その何でもできるのをWebでじゃあやろうかとまた違う気がするんですよね。なんかどこまで近づけてでもこういうことはもっとこうした方が簡単にできますよっていうのをどこまで見せてあげられるのかなっていうところは、WordとExcelをまんま実装するのは本当に無理なので。

篠原/そうですよね。ああ、それで言うと、なんかそこの部分を見つけるのが、結構BtoBの醍醐味みたいなところになってきそうな感じもしますね。

横坂・鈴木/そうですね。

横坂/たしかに、つなぎ方はあるかもしれないです。なんかそういったExcelとかスプレッドシートのような本当計算ソフトみたいなでやっていることと、あとtoBでよく登場するのは紙だったりもするんですよね。

篠原/あー、そうですね。

横坂/で、なんかその中間に結構そのSaaSのなんかこういろいろ通訳的に間に存在しているような感覚はあるかもしれないです。申告系のサービスとかだと、最終的にはあの帳票として、国だったり提出するみたいなのがあるので、その帳票を一回UIに落とす時に、そのまま落とすのではなくて、一回ちょっと抽象化して整理してから落としたりとか、バリバリ計算するやつとかは、それをもうちょっと抽象化して、わかりやすく落としたりとか、なんかその中間にちょっと位置しているような感覚があります。

篠原/橋渡しみたいな感じのイメージ、すごくあの湧きますね確かに。いや、面白いですね。

エンディング(26:27)

篠原/もっと語りたいんですけど、そろそろお別れの時間がやってきました。やってきちゃいました。今回は「BtoB製品をデザインする醍醐味とは?!」というテーマで、株式会社マネーフォワードの横坂さん、株式会社LegalForceの鈴木さんをお迎えしてお話をしました。ありがとうございました!

横坂/ありがとうございました。

鈴木/ありがとうございました。

篠原/文字起こしのテキストは後日、noteにアップする予定です。ぜひ音声と一緒にお楽しみください。そして、Cybozu Design Podcastでは皆様からのお便りをお待ちしています。おたよりフォームのリンクがポッドキャストの説明欄、noteの文字起こし記事にありますので、そこからお送りください。
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