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プロトタイプMSX特集①CD-ROM搭載型MSX

皆さん試作機って憧れませんか?今回はプロトタイプMSXを特集してみました。1985年と言えばまだ音楽CDも普及しておらず、CD-ROMは圧倒的な最新技術でした。
これをMSXに搭載するという夢の試作機を紹介しちゃいます!
まずはソニーのHB-F750。HB-F500の発展型でスロットは背面に移動。ムチャカッコいいです😻

ソニーのHB-F750。
その後のUNIXを搭載したワークステーション「NEWS」を彷彿とさせるデザイン。


この完成形と思われるMSXがマイクロコンピュータショウ87に出展されています。
電子版広辞苑がデモに使用されています。

CDROM搭載型MSXの初披露は1985年11月に開催されたエレクトロニクスショー'85のようですね。
東芝はHX-34をベースにしたXM-1000Aを出品。この型番がいかにも試作機という感じでカッコいい!😻
のちに述べますが東芝のCD-ROM搭載MSXが最も販売の可能性が高かったようです。

MsxMagazine1985年12月号のエレクトロニクスショーの記事
Xm1000。セットコンポのようなイメージ

サンヨーもエレクトロニクスショー'85にCD-ROM搭載型MSXを出品しています。
何とV9938を三個搭載しているとの表記も!記事では「幾度か」との表記があるので複数のプロトタイプが存在していた可能性もありますね。

ログイン1986年3月号のCD-ROM特集
MsxMagazine1985年12月号。V9938を三個搭載ってどんなMSXなんだ😁

今回のスクープ?は東芝のCDROM搭載型MSXの発売予定という記事。Beep85年12月号で86年上期に商品化の予定とあります。同じくMsxMagazine1985年12月号では東芝はHX-34をベースにした実物の写真とサンプル用ソフトが掲載されました。

Beep85年12月号
MsxMagazine1985年12月号
母体となった東芝HX-34

ソニーと東芝に搭載されているCDROMはフィリップス社製という記事がありました。CD-ROMの歴史は85年の同社製品から始まっていますからMSXには最先端の技術が投入されたことになります🥰
気になるお値段ですがMマガ87年11月の特集ではMSXでは約30万円と試算していますね😁

フィリップス社製CD-ROM・CDR-X1000
MsxMagazine87年11月


CD-ROMだけでなくエレクトロニクスショー87ではMSX2に接続するLD-ROMが展示されてます😱教育用や旅行代理店の情報端末などのLDの制御用にMSXが使用されています。パイオニアはMSX2を発売していないので他社製に接続してるみたいですね。
93年のレーザーアクティブやPCエンジンのLD-ROM2、メガドライブのメガLDよりはるか前なんですよ。
常にMSXが最新技術の試験機に使われていたことが伺えます🥰

MsxMagazine1987年12月

MSXはその拡張性の高さから様々な試作機が開発されました。
それはさながらジオン軍の名機ザクのような存在で、日本のパソコン技術の発展に大きく寄与したのではないでしょうか😊


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