大企業からスタートアップへの越境~365日間の未知への挑戦を記す~(牧野編) Vol.1
初めまして!
2022年7月1日保険業界から株式会社ローンディールのレンタル移籍(※)という仕組みを活用してCyberneXにジョインした牧野です!
本記事では私自身および移籍先であるCyberneXについて紹介させていただきます。
(※)大企業の人材が12か月程度ベンチャー企業で働き、価値創造や事業開発に取り組む仕組み。
詳細はhttps://loandeal.jp/を参照
■牧野の略歴
大学時代は政治経済学部。とにかくじっとしているのが苦手な性格で、勉学の傍ら週2でサークル活動、週5でアルバイト。そのアルバイト代(仕送りは一切なし!)で一人暮らし、、と謎に自らを追い込んでいる学生でした(笑)。
大学卒業後は保険会社に入社。約3年間、地方支社にて保険販売関連業務、その後、約4年間、人事部にて人事運用関連業務に従事してきました。
■どうしてスタートアップにレンタル移籍しようと思ったのか
移籍元の企業は「年功序列」「機能別に細分化された組織体制」「低い人材流動性」といった特徴を持つ日本の老舗企業です。そういったシステムがきちんとワークしていたからこそこれまでの功績があった訳ですが、そのシステムの中にいる限り「ビジネスパーソンとしての自分の価値がどの程度か」を知ることは難しく、「能力・スキルの天井や成長スピード」も一定のものさしにおさまってしまうのでは、と感じていました。
どうすればこのモヤモヤを解消できるのか。
「答えは外にしかない」と直感的に感じていた矢先、社内の公募でレンタル移籍の募集を見つけ、気づけばその日のうちに応募用紙を書き終えていました。
世の中の市場を再定義し破壊的イノベーションをもたらす―。
そんな事業に本気で取り組むスタートアップで自分に何ができるのか。何の後ろ盾もない、まさに裸一貫のチャレンジに心が躍っていました。
■CyberneXとの出会い
移籍先を検討する上で大事にしていたことは、「その企業のビジョンや事業内容が自身の価値観に合致しているか」でした。
学生時代の就職活動時にも自己分析なるものを行いましたが、人生二度目の就職活動に際して、改めて自分自身を顧み、現時点での自身のVMV(Vision、Mission、Value)を策定しました。
そこで導き出した自分の人生のキーワードは「アップデート」です。
自分自身や身の回りのモノやコト(≒社会)に対して、常に成長や進化、新たな発見や気づきを求め、それらにこの上ない喜びや生きがいを感じる人間なんだ、ということを客観的に認識しました。
そういった軸で移籍先を検討しているとAI、IoT、ロボティクス、、、といった先端テクノロジー系の企業が候補として挙がってきた訳ですが、個人的にはどれも「顕在化している課題に対しての新たなソリューションの一つ」という印象でした。
「既に決まった課題に対する事業の天井はあくまでその課題の解決でしかない」なんとなく未来のイメージが見えてワクワク感がありませんでした。
そんな中、目に飛び込んできたのが「脳情報を社会に実装する」と標榜するCyberneXでした。
詳しい事業内容を知る前は頭に?が無数に浮かびました。でもだからこそ、そこに限りない可能性を感じました。私は脳情報に関する知見は少しも持っていませんが、頭には脳がありますし、毎日のように使っています。そんな身近でありながらも未知である脳情報を社会に広めることは、人間の未知なるニーズを掘り起こし、課題さえも再定義し、新しい価値を創り・広げていく可能性(=アップデートの幅)があるものと確信しました。
■CyberneXに移籍して感じていること
働き始めて一週間、まだ日が浅い中ですが現時点で感じていることは、人と組織風土が移籍元のそれとはまったく違うという事です。
各メンバーはそれぞれの担当エリアにおいて専門的なスキルや経験を有している方ばかりです。移籍元で求められる”ジェネラリスト”と言われる「幅広い分野で一定レベルの知識やスキル持つ」人材ではなく、それぞれのエリアで専門性を有した”スペシャリスト”が高いパフォーマンスを発揮している印象を受けます。
そして面白いのは異なる専門性、異なる働き方の様々な人材が融和し、一心不乱に一つの目標に向かっているという事実です。そこでは担当エリア間の軋轢はなく、フラットに意見をぶつけ合い生産的な議論が行われています。
昨今、世間ではダイバーシティ&インクルージョンと盛んに叫ばれていますが、CyberneXではまさに多様性を受け入れ、それぞれが強みを大いに発揮し、弱みをカバーしあっています。そしてそれを可能たらしめる要素は「脳情報を社会に実装する」というビジョンへの強い共感だと思います。
■この移籍後、何を持って帰ることができるか
移籍元に還元したいことは大きく2つあります。
1つ目は組織風土への還元です。
上述のとおり、移籍元とCyberneXでは従業員のマインドセット、スキル、仕事の進め方、使用するツール等、様々違いがあります。企業の規模や事業内容が違う以上、一概にどちらが良いという話でもないですが、違いを伝え、良い部分は取り入れていくという事は意義あるものだと思っています。
2つ目は事業への還元です。
私はCyberneXに事業開発メンバーとしてジョインしています。事業開発の知識をインプットすることに加え、自らプレイヤーとして体系的に事業立ち上げを経験し、机上ではなく生きたスキルを得ることで、移籍元での新規事業の立ち上げ等に貢献したいと考えています。
上記2つを推進する上で大切にしたいマインド・姿勢は自らが火種となるということです。
キャンプやバーベキューで火おこしを経験されたことのある方は分かると思いますが、火はいきなり大きくなりません。最初はごく小さな火種から始まり、そこに枯葉や小枝といった燃えやすいものを入れ、火が大きくなってきたら、徐々に大きな薪を投入していき、最終的には最初の火種の何倍もの大きさとなります。
人や組織を変えていくのもこれと同じだと思います。最初は小さな個人の思いや行動が、その周りの人間に広まり、徐々にその輪を広げて、やがては大きなうねりとなって組織を変えていく。枯葉や薪を適切なタイミングで入れる人、空気を吹き込む人、、火を大きくするためには様々な役割がありますが、その中でも自分は常に思いや行動を絶えず発信し、燃え続ける火種でありたいと思います。
■今後の抱負
CyberneXのビジョンや事業内容に惹かれてここまで来ました。
「脳情報を社会に実装する」ために、事業開発だけにとどまらず、ありとあらゆる形で貢献し、その先の未来を一緒に見たいと思います。
そのためにまずは業界・業務の違いによる言語の壁を超え、基礎知識、前提知識を頭に入れることで現状にキャッチアップし、いち早く自らのバリューを発揮すること。そして良い意味で素人的な考えを捨てずに刺さりこんでいきたいと思います。
(CyberneXは「Start from 0.~多様性を尊重し素人からこそ学ぶ~」という素人最強説を唱えています)
1年間全力で走ります!!