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#探偵

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探偵社に勤めていたときの話まとめ
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もし、あのとき探偵と出会わなかったら

探偵に4年ぶりにお会いします。 「もし、あのとき○○に出会わなかったら、いまの自分はなかった。」 振り返ればそのようなことの積み重ねかなと思いますが、私にとって探偵業界との出会いはインパクトが大きかったです。 探偵業界の中でも、特に業界大手の探偵社への就職でした。 あの時ハローワークで目にした探偵社が、もし2~3人の探偵事務所だったら、わたしは起業する前にもっと寄り道していたかもしれません。 「夫の浮気調査について無料相談を...」 探偵社に勤めていたとき、この1件の問い

探偵とマーケターが似ていると思った

探偵社の仕事の1つに、人探し調査があります。人探しとマーケティングには共通点があると感じています。 ー場面ー 身近な人が突然いなくなり、連絡も取れない。探して欲しい。 このような状態から調査がスタートします。つまり当然ですが、どこにいるか全く分からないわけです。 探偵は、その人がどんな人物だったかをヒアリングします。好きなもの、嫌いなもの、過去の出来事など。 調査のテクニカルな面は㊙ですが、 その人の内面を掘り下げていって、行動を推測するというのが大事な調査マインドに

探偵社で教わったこと「真実は、ない。」

これは先輩探偵に言われて、印象に残っている言葉です。 とある小さな事件の調査中。先輩の荒い運転で、郊外に車を走らせる道中。 物的証拠はなく、私たちは証言を集めていました。 ある程度証拠を集め終わり、調査は中盤に差し掛かったものの、錯綜する証言内容。 片手でハンドルを操る先輩の横で、私は頭を抱えていました。 (どうしよう、誰かが何かを守りたくて嘘の証言が混ざっている。これじゃ全く辻褄が合わない。) 初手で出来る調査がひと段落したものの、複数の証言が矛盾しており次の打ち手が見え