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「教場」 警察学校の話 #2    (法学科目解説編)

警察学校ってどんなこと学んでるの?
入ったことがないと分からないですよね。
特にこれから警察官を志す人は気になるところ
だと思います。

シリーズで解説していきますので、
「こんなことが知りたい!!」
ってことがあれば、コメント欄に書いてもらえれば
シリーズに追加するなどしてお答えしていきますので
ご遠慮なくコメントください!

さて、今日は、警察学校で学ぶ科目のうち、
主に教場(教室)で学ぶ座学授業の解説をします。

座学【教場(教室)で受ける授業】

・職務倫理、憲法、行政法 

「職務倫理」は中学高校でいう倫理の授業です。
 とはいえ、警察官は一般の人以上に高い倫理観を求められますので
 公私にわたる生活態度を細かく教えられます。
 まずは「職務倫理の基本」これは暗記しなければなりません。

職務倫理の基本
   ―警察職員としての責務を果たすために―

一 誇りと使命感を持って、国家と国民に奉仕すること。
二 人権を尊重し、公正かつ親切に職務を執行すること。
三 規律を厳正に保持し、相互の連帯を強めること。
四 人格を磨き、能力を高め、自己の充実に努めること。
五 清廉にして、堅実な生活態度を保持すること。

もし、あなたが警察官採用試験に受かって
これから警察学校に入校する予定だったら、
今のうちから覚えてしまっておいた方が
いいかもしれません。
入校後、早い段階でミニテストがあるはずです。
同期に一歩リードできますよ。一言一句丸暗記です。
 
 憲法は文字通り、日本国憲法に関する授業です。
 すべての法律の基礎になる部分ですので、
一通り教わります。
 憲法で覚えておくべきところは
 第33条 逮捕に対する保障(令状主義)
 第35条 住居の不可侵
 第38条 供述拒否権

ですかね。

 行政法は、民法、地方公務員法をはじめとした
基本法のほか、警察の存在、職務執行の根拠となる
警察法・警察官職務執行法を学びます。
特に大事なのは「警察法 第二条」です。
これも早めに覚えておいた方がいいです。

・刑法

 刑法の授業では、その名の通り刑法を学びます。
 刑の種類、国内犯国外犯、未遂とは、共犯とはなどの総論と
各犯罪の構成要件などの各論を学びます。
 大学で法学を学んだ人なら入りやすいと思いますが、
それ以外の人にはしんどいかもしれません。
 全部大事なんですけど、特に覚えておいた方がいいのは
 時効の期間
 正当防衛・緊急避難
 故意(作為・不作為)
 責任年齢
 親族相盗例
 親告罪

とかですかね。
 蛇足ですけど、千葉県警では、この授業は、外部講師の方に
よる授業だったので、学校教官(警察官)がやる授業に
比べると、やはり緊張感が薄れるので、居眠りしている学生が
多かったです。。笑


 ・刑事訴訟法

 刑事訴訟法の授業では、刑事事件の訴訟手続きや、証拠品の押収方法、捜査手続きなどについて学びます。
 この授業で一番大事なところは、なんといっても
逮捕の種別と逮捕用件です。
 逮捕は以下の通りの種類があります。
  現行犯逮捕
  準現行犯逮捕
  緊急逮捕
  通常逮捕

です。
 これは、例外なく試験にでますので、各逮捕の意義と要件は
必ず覚えなければなりません。
 早めに覚えておいた方がいいですよ!

 座学関係を纏めて書こうと思ったのですが、
 結構なボリュームになってしまったので、
 今回は「法学」の授業の内容のみご紹介
しました。

 次回は、座学のうち「警察実務」の授業を
ご紹介します。

 「こんなことが聞きたい!」っていう
リクエストもお待ちしていますね!

今日はこの辺で!
ではまた!!

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