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さいばー主催『第一回ミスター杯』について

お久しぶりです、さいばーです。

前回の【ベアルクティ】についての記事が予想以上の反響をいただきまして、なんといいますか、感謝とともに「やってよかったな」とひしひしと感じております。これからも少しずつ続けていこうと思いますので、暖かく見守ってくださればありがたいです。

昨日3/16、僕はこのnoteの他にもう一つ新しいことにチャレンジさせていただきました。それは何かといいますと…

そう、大会運営です。

運営といっても公認大会やcs等の大規模なものではなく、あくまで一店舗様の非公認大会の運営です。詳しい経緯は語りませんが、何かとこういった企画を計画運営するのが好きな私のわがままをお店の方が受け入れて下さりました。承諾していただいた『カードショップ喫茶すのめろ』様、本当にありがとうございます。

では、あまり長々と前置きを話しても仕方ありませんので、そろそろ本大会『ミスター杯』の内容に入っていきたいと思います、今回の記事の目次は以下の通りです。

1.大会概要

日時は3/16(火)19時から行いました。場所は和歌山県のショップ『カードショップ喫茶すのめろ』様です。平日の夜にも関わらず、7名の方が時間を作って参加してくださいました。レギュレーションは2021年1月適用のものを採用し、その他ルールは公認大会と同じものを取り入れています。

2.参加デッキ分布

参加者7名の使用デッキ分布は以下の通りです。

幻影騎士団…1名

召喚ドラグマ…1名

SPYRAL…1名

十二獣…1名

プランキッズ…1名

真竜…1名

Full foil 全米スタンダード…1名

以上です…何か一つ異色のデッキが存在しますね。この最後のデッキ【Full foil 全米スタンダード】は、お店の店長さんが「デッキの名を残したい」と参加して下さった際のデッキです。非公認なので英語版の使用に特に制限はしていなかったのですが、『激流葬』のウルパラや、『ブラック・ホール』のウルトラ等、見応えのあるカードが活躍していましたね(後述しますが、唯一優勝デッキの十二獣から一本奪ったデッキでもあります)。

真面目な話をしますと、今をときめく【幻影騎士団】や【十二獣】、【プランキッズ】といったデッキから、かつて一戦級で活躍した【召喚ドラグマ】【SPYRAL】【真竜】といったデッキまで、幅広いタイプのデッキが集まる大会となりました。このような場合ですと、相手のデッキを熟知し、プレイングやメタ張りを相手によって適切に行えるかが勝利のカギとなるように感じます。

3.名場面紹介

さて、いきなり優勝デッキ考察に入ってもいいのですが、それは後程じっくり行うとして、まずは本大会中の良プレイ・名場面等を軽く紹介いたします。

○プランキッズvs真竜(二本目)

一本目を落としてしまったプランキッズ。もう後がなく、先攻を取ったものの初手にテーマモンスターを引けずターンエンド。対する真竜はプランキッズが動かないことをいいことに、イグニスH+5伏せの布陣を構成。ここで返しのターン、プランキッズ側が『羽根箒』を発動するも、真竜側が『勅命』で対抗。さすがに勝負あったかと思いましたが、ここでプランキッズ側、『羽根箒』をコストに『一滴』を発動。これが決め手となり、真竜側は伏せを全て失います。そのままETに突入し、プランキッズ側がライフゲイン&バーンで逆転する結果となりました。この場面、プレイングによってどうとでも結果が変わるように思えて、改めて遊戯王の奥の深さを感じました。

○十二獣vsFull foil 全米スタンダード(一本目)

十二獣側はお得意のエクシーズ戦術を展開し、数ターンかけ『未来竜皇』+『ドランシア』の盤面を構成。しかし、スタンダード側のターンのメインフェイズ、突如としてこの2体は墓地へ送られます。そして十二獣側の場に残ったのは『ラヴァ・ゴーレム』。確かにそういう役割のカードですが、手札一枚にしてはあまりにも良い仕事をしていますね…。

4.優勝デッキ【十二獣】考察

さてさて、お待たせいたしました。本大会の優勝デッキの紹介と、その考察に移りたいと思います。まずは、優勝デッキの紹介から。

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はい、ご覧の通り優勝デッキは【十二獣】となりました。個人的に見ていて思ったのは、やはり一枚初動という圧倒的な安定性と、『ドランシア』『アーゼウス』といった強力な妨害札の用意のしやすさがそのままデッキとしての強さに結びついているのかな、という所です。

…ですが、プレイしていない僕がいくら語ったところで、それは推測の域を出ません。こういうのはやはり、実際にこのデッキを握ってプレイされた方に直接伺うのが良いでしょうということで、優勝者の『いーびる』さんに、簡単なインタビューをさせていただきました。

ーー今回、【十二獣】を握ろうと思った理由は何ですか?

いーびる:現環境だと電脳界等展開寄りのデッキが多く、それらに対して有利に立ち回れると感じたのがあるが、久しぶり(数年ぶり)の大会でどこまでいけるか試してみたかったのが一番ですね。

ーーなるほど、そんなにブランクがあった訳ですね。そうなると、プレイング等もかなり考えておられたと思いますが、その辺りで特に意識したことはありますか?

いーびる:十二獣のメインの動きは難しくなく、先攻ではとにかく『ドランシア』『未来竜皇』等の制圧札を立てることに必死でした…。笑 神経を特に使ったのはやはり手札誘発の打ち所や『アーゼウス』の運用ですかね。あとは手札の十二獣を切らさないことはずっと意識していました。

ーー確かに、十二獣はかなりテーマ外に枠を割けるので、手札誘発等一枚一枚のカードの運用はかなり重要ですね…個人的には、そういった枠の取りやすさは十二獣の強みの一つだと考えているのですが、いーびるさんが感じる十二獣の強み、あるいは弱みとは何だと感じますか?

いーびる:仰る通り、一枚初動ゆえに、テーマ外の枠にかなりの枚数を割けるので、豊富な手札誘発を積んで対応力を上げられるのはやはり強いですね。『強貪』とか、多分一番強く打てるデッキじゃないでしょうか。笑 弱みは…そうですね、第二の攻め手が『会局』や『死者蘇生』といった制限カードになってしまうので、召喚権を潰されるとかなり辛いです。バックを割る手段も薄いので、罠型のデッキは苦しいですね。

ーーなるほど、ありがとうございます。確かに展開力という面では他のデッキに一歩劣るような感じがありますね、そこを突かれると厳しいのも納得です。

ーーでは、少し踏みいってデッキの中身についてご質問させていただきます。今回の構築では『方合』をメインデッキに採用されているところが人によって別れるのかなと感じましたが、採用された理由を教えていただけますか?

いーびる:はい、『方合』の採用理由ですが、ミラーやロングゲームとなった際に、リソース負けしないように入れています。ただ、あまり引きたくないカードであることは確かなので、今回は使用感の確認という意味合いも強いです。

ーーありがとうございます。やはり5枚のリソースを得られるかそうでないかは十分戦況を左右しますね…。採用カードについてもう一つ、サイドデッキの『マクロコスモス』が現在少し珍しいかなと感じましたが、この辺りについてお伺いしてもいいですか?

いーびる:やはり次元系は刺さるデッキが多いですからね。十二獣との相性も悪くないので先攻サイドとして採用しました。環境次第ではメインから採用しても全然ありだと思います。

ーーなるほど、ありがとうございます。一枚一枚の採用理由を丁寧に教えていただき僕もとても参考になりました。では最後に、大会を振り返っての感想をお願いいたします。

いーびる:とにかく久々の大会だったので心臓が飛び出そうなほど緊張しました…。笑 またやっぱり実践経験が浅いので、プレイング等にも未熟な部分があったのは反省ですね。それでもドローの強さにも助けられて、優勝までいけたのは自分でも驚いていて、相手してくださった皆さんや運営のさいばーさんにはとても感謝しております。

以上が、優勝者のいーびるさんへのインタビュー記録の要約となります。凄く丁寧にやり取りしていただいて、とても参考になりました。次は防衛戦となりますので、頑張って下さい…!

5.あとがき

以上で、さいばー主催の第一回『ミスター杯』についての記事を終わりにしたいと思います。僕自身としても初の大会運営で、至らないところは諸々あったと思うのですが、参加してくださった皆さんから「ありがとう」という声をいただきまして、本当に感無量です。参加者の方々の協力もあって、特に大きなトラブルもなく大会を終えられたのも個人的に凄く嬉しく感じたところですね。

こういった大会は、今後もどんどん行っていきたいと考えていますので、その時々の記録を記事にしていけたらな、と思います。ここまで見てくださった方々、ありがとうございます。また次の記事でお会いしましょう。

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