【日々】大地から宇宙へ、旅から日常へ|二〇二三年九月
二〇二三年九月九日
うしろ姿のキュートな女の子が歩いている。眺めつつ歩いていると、うしろから勇猛そうな、でも声変わりのしていない芯の細い声が飛んできて、ユニホーム姿の野球少年たちが自転車で次々わたしを追い越してゆく。精悍に焼けた肌と線の細いからだ。そのかれらのほとんどが、前をゆく女の子の顔を追い越しざまに振り向いて確認していったのをみて笑ってしまった。わかるよ。つい見ちゃうよね。駅へ急ぐわたしの脚もすぐに女の子との距離を縮めてゆく。右手から大きく弧を描くように追い抜いてゆ