見出し画像

ある日の不思議な体験

※今回はわたしが流産したときの話です。

わたしが立ち直るきっかけになった話ではありますが、もし妊娠や流産の話を読んで辛くなってしまいそうな方は、読まずにページを閉じてくださいね。

いつか、大丈夫になってから読んでいただけたら嬉しく思います。


結婚して2年が経ったころ、一人目の子どもを流産しました。
妊娠していることに気づかず夜中にお腹の激痛で目が覚め、大量出血していたため病院へ。
もう、どうしようもなかったらしく痛み止めの点滴をされ、朝の診察まで待つことに。
その日は検査のみで、結果は後日とのことでした。

結果を聞きに行った日。
診察室に入るや否や「流産でしたね」と、こちらも見ず軽く言われました。
その後、わたしがした質問に対して、ありえない返答をされ酷く傷つきました。(ここでは割愛します)
診察室を出てからは涙が止まらず、看護師さんが追いかけてきてくれて背中をさすってくれたのは覚えています。
でも家まで、どうやって帰ったのかは思い出せません。

普段は悩んだり落ち込んだりしないわたしも、このときばかりは気持ちが沈み、毎日泣いていました。
ずっとずっと、子どもを待ち望んでいました。
「もっと早く病院に行っていたら…」
「仕事で無理しなければ…」
毎日、自分を責めました。
子どもが好きな主人も辛かったと思います。

そんなわたしが立ち直るきっかけにもなった、ある日の不思議なできごとの話をします。

眠れない夜

流産してから、1年ほど経ったある日。
その日は、あるテレビ番組を観てしまったせいで眠れなくなってしまいました。
いわゆる「水子」に関するネガティブな情報だったんですよね。
主人は夜勤でいなかったため、一人で考え込んでしまいました。
悲しくて悲しくて…。

当時わたしは、あるコミュニティに属しており、ネット上のグループ掲示板に「眠れない…」と書き込みをしたんです。
夜中だけど、誰か反応してくれないかなと期待して。

「どうした?」
すぐに一人の男性が返事をくれました。
気の合う男女20名ほどが在籍するグループで、実際に集まって遊ぶような関係でした。

「いろいろ考えてたら眠れなくて」と書くと「電話できる?」と。
数年の付き合いで信頼していたので、話を聞いてもらうことにしました。

不思議な力の持ち主

わたしは霊感はありません。
しかし、その彼は霊感があると言うのです。
「おばあちゃんが霊媒師をしていて、僕も普通に見えるんだよね」と。

最初は半信半疑でした。
でも少し話を聞いてもらったところで「せめて、男の子か女の子か知りたかったな」とポツリともらしたところ即座に「女の子だよ」と返ってきました。

「なんでわかるの?」と聞いたら
「視えるから。この子はピンク色のオーラをしていて優しい子だよ」と言われました。
それでもまだ信じられずに「抱っこしてあげたかったな…」と言ったところで、涙がこみ上げてきそうになって。
でも悟られないように、あえて明るくしていたら、なぜか彼が泣き出しました。

「どうしたの?」と聞くと
「その子の感情が入ってきちゃって。ママ、泣かないでって言ってるよ」って。
ビックリしちゃって、話を逸らしたんです。

信じるしかない

「どんな顔をしていたのかな?可愛かったかな?」と話を逸らすと
「もう何度か夢に出てきているはずだよ。今日も夢に出てくれるって」と言うではないですか!
それでも、まだ信じ切れてはいませんでした。

ところがその夜、本当に夢を見たんです!
ピンク色の服を着た女の子を抱っこしている夢。
実は、流産してから3回ほど見たのと同じ夢でした。

その夢を見るたびに「もしかして妊娠したのかも!」と期待し、結局妊娠しておらず落胆する…と繰り返していました。
また、それまでは顔がぼんやりしていたのが、そのときはハッキリと可愛い顔を見ることができたんです!
その顔は、今でも忘れられません。
目を覚ましてからもドキドキが止まりませんでした。

ずっと彷徨っていたのかと心配していましたが、彼曰く、ちゃんと成仏してわたしの守護霊になってくれていると。
それがきっかけで、わたしはやっと立ち直ることができました。

その3年後に息子を授かり、念願の母に。
不思議な力を持つ人は間違いなくいるんだと、信じるしかないできごとでした。

彼とはその後、何年か年賀状のやり取りも続きましたが、震災などがあって疎遠になってしまい今では連絡が取れません。

でも、あの日のことは忘れられませんし、今でも彼に感謝しています。
以上が、わたしが体験した不思議なできごとの話でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?