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日記2007年2月17日(手書き文章をGoogle Keepでテキスト化、編集)

米英を跨ぐ出張で身体はキツかったけど、強風で着陸やり直しのスリルを味わったり、英国のユーモアのセンス(ウィットに富んだ)に触れたり、仕事の合間に旅を楽しんでいました。


バルト海上を飛行中。外気温−59℃高度10000mを940km/hで航行中。Altitude 33,000 feet Ground speed 600mphで航行。やはり feetとmileか。

昨年9月10月に続いて、3度目のChicagoへの出張となった今回は、期せずして世界一周となった。当初はManchester に先に行き、その後にMemphis に行き日本に帰ろうと思っていたが、仕事の都合でMemphis行きは一刻も早く行く必要があり、東回りとなった。太陽と一緒に動かないと身体がキツイと聞き、時差ボケが懸念された。
 
前回のUA便のpoorなサービスに辟易したので今回はNH便を頼んだ。アップグレード権を使用して往路のビジネスクラスを確保した。Chicagoへは無事着いたが、Chicago-Memphis行きが雪のためいきなり欠航のハプニング。3度目の正直でChicago発は遅れだけで済まずに欠航と最悪のパターン。Detroit経由のNW便に変更したものの、打合せを半日遅らせざるを得ずManchester 行きも変更して Atlanta経由のDL便にスイッチした。Chicagoは−6℃の雪だったが、無事Memphisに到着Courtyard of Marriot というホテルに一泊して翌日の打合せに備えたが、機内から断続的にしか眠れない状況は変わらず。
 
打合せを終えて、Memphis空港へ向かったが、同行したS氏は打合せ前に空港での便変更手続きで多少トラブった。前夜にHISに便変更させたが、HISの手落ちらしい。とりあえず、アトランタに飛んだ。降りたった米国の空港の感じは、Detroit、Chicago、 Atlanta、Memphis の順か。Detroitは新しくて快適だった。DL便は期待していなかったが想定内のサービスレベル。
 
Manchester 着陸前1分、1mileまで降下して、あともう少しと思ったら突然急上昇をはじめ、ドキッとした。あの9.11で貿易センター他に突っ込んだのは3機ともDL便と聞いて搭乗した時にも多少、緊張したが、この急上昇は一体何?10分あまり施回して2度目のトライは横風にあおられて、タッチダウンまでフラフラ機体をゆらされてヒヤリとしながら何とか無事に着陸した。

空港からは田園(牧場?)を車窓に見ながら、Taxiで客先へ向かった。Memphisから10時間くらいのフライトもウトウトする程度で、飛行機を降りて顔も洗わずに顧客との打合せに向かうことになった。予定より早く打合せを終えて、顧客から「市内観光でもしたらどうですか?」とアドバイスされたが、顧客との夕食まで2時間弱、ホテルに戻りバッタリ倒れ込んで眠った。
 

Chesterの街並み

Chesterのホテルは歴史を感じさせるものだが、ベッドの横に大きな肖像画(ホテル名がQueen HotelなのでQueenなのだろうが…)がかけてあるし、中世的なゴージャスな部屋の雰囲気は落ち着かず、やっぱり眠りは浅かった。
 
Chesterの街を散策した翌朝、城壁に囲まれたこじんまりした街並み、白と黒のモザイクを施した屋根下の壁など、古き良きものを大事にしている主張を感じた。昼前にChester駅を出発する特急で、Londonへ向かった。当日の指定席を買いたいと窓口で聞いたら「前の駅を電車が出てしまったので予約できないと。日本の新幹線の感覚と異なり、切符を買えない不便さを感じ
た。となりのCreweまでは立ってようやく 席を確保。Londonまで2時間ほど、サンドイッチと牛乳で昼食をとりながら車窓の風景を楽しんだ。牧場や野原をぬって並走する運河はLondonまで続いているという。 London Euston駅からはTaxiで事務所に顔を出し、夕食はA氏の案内でイタリアンレストランへ。ワインとPomodoroを満喫した。
 
翌朝は朝食後から出かけて、地下鉄の1day pass £5.10を購入して市内観光。30年くらいぶりに訪れたロンドンで、記憶に残るLondon Tower, Tower Bridgeまで足を伸ばし、Big Ben Westminster寺院、「ダヴィンチコート」のTemple教会は入れず。
 
シンガポールでもたまに買物をしていたHarrodsは、紅茶とクッキーしか知らずに訪れて驚いた。外観の長くて歴史を物語る重厚感と、ブース毎に異なるインテリアと室調のギャップはインパクトがあった。普段、デパートへ買物に行っても飽きてしまう性格だが、久しぶりに魅かれて各フロア、ほとんどのブースを回った。楽しい気分で家族にTシャツのお土産を購入した。 Harrodsなら妻と買物を一緒に楽しめそうだ。
 

Harrods in London

ホテルまでの帰りはHide Parkを横切って Copptinoで一服して休日午後をのんびり過ごした。地下鉄は、走行音などがシンガポールと似ている。どこかの駅で乗車する時に、少し混み合ってきたなと思っていたら、アナウンスで車掌が「Please proceed to wherever you want」みたいなこと言って乗客が吹き出した時には、ユーモアのセンス(ウィットに富んだ)をこんなところでも発揮するんだと感心した。昔ながらの黒のオースティンTaxiにこだわったり、古い街並を残したりイギリスの頑固な側面を見た。ゆったりとした余裕を感じる一方で、働かない、借金しても買いまくるイギリス人気質を聞いて、日本の良さを思った。出張ベースとはいえ、シンガポール以外の国を訪れ、仕事を終えた合間に歩けるのはめぐまれた環境だと感謝する。


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