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業の花びら 5 この詩の「業」とは何か

さて、業の花びら を見てきました。
何が「業」なのかは謎です。
諸説を並べてみます。

1 同性愛

今回、NHKBSで放送された
「業の花びら 〜宮沢賢治 父と子の秘史〜」
https://www.nhk.jp/p/ts/K9W529VLGN/

でしめされました。

2 金融業の家業

下書稿で農村経済の窮状が描かれているところから

3 人類の自然を克服し開発する性質

開発と自然と信仰の軋轢を描いた詩「産業組合青年会」と表現が共通しているところから

4 郷土の神々を演劇に登場させたこと

前説と関連して、「業の花びら」が書かれた前後の賢治の演劇活動との関連から

5 人類の芸術を愛する性質

賢治が信仰していた法華経の一節から

どれも説得力があります。
結論はなかなか出ないかもしれません。
いずれにしても今回、NHKBSで放送された1の「業=同性愛」説は、さまざまな説のうちのひとつといえます。

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